気付き共有支援システムDANCE3

観測・データ収集モジュール

研究のポイント

介護人材の不足は深刻であり、チームの連携やノウハウの伝承が課題であるばかりでなく、これらの課題をいかに離職意向を低減させながら解決するかが重大な問題となっている。特に介護では、被介護者ごとに個別的対応の必要な非定型的な人間関係の調整は大きな負担となっている。例えば、被介護者の状態に応じて介助方法を変更する際の意見対立の調整、定められた介助方法を実施しなかった場合の注意喚起のあり方や家族への説明などがある。また、製造業では個別の機器の操作や設計のノウハウが欠かせない。従業員の思いを汲み当事者間の調整を容易にするためには、気兼ねなく情報を発信できる環境整備の実現が重要となる。

キーワード:
  • ソーシャル・キャピタル
  • ノウハウ伝承
  • チームケア
  • SNS
  • 申し送り支援​

モジュール・データの概要

施設内の記録と情報共有

想定されるアプリケーション

業務遂行に必要な情報を申し送りメッセージとして共有するビジネスSNS

  • 企業価値の源泉の「状態」やノウハウを共有(申し送り)
  • 申し送るべき情報が発生した時、その場で手軽に情報を記録・共有
  • 過去の情報を必要な時、その場で検索し確認できるシステム
  • 従来は口頭やメモで済まされていたノウハウ共有を蓄積(知識資本の蓄積)
  • 申し送られた内容を集計したり、可視化してレポートを書きやすくするシステム
  • コミニケーション促進による組織資産の醸成
  • (1) 「申し送り」と「業務連絡」
  • (2) 柔軟な分類タグ
  • (3) 写真・動画添付で状況説明も容易
  • (4) コメントやスタンプ、写真・動画で対応を素早く返信
  • (5) 既読/未読で伝達確認が容易
  • (6) 充実の絞込み機能

申し送り活用例

  • 介護サービス業:入居者様のご様子
  • 製造業:工場の日々のオペレーション、機械の状態
  • 建設業:工事現場の進捗管理
  • 旅館業:宿泊設備の状態
  • 研究開発業:プロジェクトの進捗管理
  • 中小企業コンサル:顧客企業の状況(財務、法令手続きの進捗)
PCやタブレット、スマホで利用可能
研究開発プロジェクト NEDO 人工知能技術適用によるスマート社会の実現の成果
研究機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
主要研究者 福田 賢一郎
関連URL