
健康・医療・介護
健康寿命を楽しむための診断や創薬技術の開発を行います。
最先端のAI技術が、がん診断や創薬を変えていく
健康長寿を楽しむために、社会は「治療」から「予防医療」への移行をめざしています。しかし、専門知識や高度な技量を持つ医療従事者に大きな負担を強いている現状が社会問題となりつつあります。
これを改善するため、画像処理や機械学習などの技術を用いて、 医師を助け、診断精度の向上に資する「医工連携」の研究を積極的に進めています。乳房超音波検査の動画像を用いたがん診断の支援技術の開発などがその一例で、人工知能を用いた統合的ながん医療システムの開発にも取り組んでいます。
また、新規の数理統計手法と高速アルゴリズムの導入によって、遺伝性疾患の複数の因子を組み合わせて、複雑な疾患を特定する探索手法も構築されつつあります。今後は、医療系機関との連携により、提案技術の有効性を検証していく段階に入りました。
さらに、ロボット実験と人工知能を組み合わせた創薬支援にも力を入れています。AI・ロボット駆動型バイオ研究の推進により、診断マーカーの探索自動化、個別化医療の低コスト化などが可能になります。その取り組みは世界的にも高く評価されており、2016年に開催されたタンパク質立体構造予測実験 CASP(12th Community Wide Experiment on the Critical Assessment of Techniques for Protein Structure Prediction)の多量体予測(Multimer Predictions)部門では、人工知能研究センターのチームが世界第1位という快挙を成し遂げました。
これを改善するため、画像処理や機械学習などの技術を用いて、 医師を助け、診断精度の向上に資する「医工連携」の研究を積極的に進めています。乳房超音波検査の動画像を用いたがん診断の支援技術の開発などがその一例で、人工知能を用いた統合的ながん医療システムの開発にも取り組んでいます。
また、新規の数理統計手法と高速アルゴリズムの導入によって、遺伝性疾患の複数の因子を組み合わせて、複雑な疾患を特定する探索手法も構築されつつあります。今後は、医療系機関との連携により、提案技術の有効性を検証していく段階に入りました。
さらに、ロボット実験と人工知能を組み合わせた創薬支援にも力を入れています。AI・ロボット駆動型バイオ研究の推進により、診断マーカーの探索自動化、個別化医療の低コスト化などが可能になります。その取り組みは世界的にも高く評価されており、2016年に開催されたタンパク質立体構造予測実験 CASP(12th Community Wide Experiment on the Critical Assessment of Techniques for Protein Structure Prediction)の多量体予測(Multimer Predictions)部門では、人工知能研究センターのチームが世界第1位という快挙を成し遂げました。
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Theme1機械学習による医用画像診断支援
画像認識技術の進化により、機械学習による医用画像診断支援が可能に。ダブルチェックやスクリーニングの手段として用いることで、医師の負担を大きく軽減し、診断精度の向上に寄与できるものと期待されます。具体的には、乳房超音波検査の動画像や病理画像を解析し、異常が疑われる箇所を自動的に検出する支援システムなどを開発中です。 -
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Theme2遺伝性疾患の原因解明に向けた人工知能応用
今まで原因のわからなかった遺伝子疾患の複雑な原因を解明する新たな手法を開発しています。独自の数理統計手法と高速アルゴリズムの導入により、複数の遺伝子変異の組み合わせによる原因解明が 可能に。今後、医療系機関と連携して、実証実験を行っていきます。 -
今後の展望
- 遺伝情報だけでなく、検査情報、生活情報なども組み合わせた診断支援、治療法選択支援の実現
- 自動運転車に搭載する周囲車両の行動予測の実現