
安心・安全
動画の自動説明機能や災害時の避難誘導などにAIを活用。
動画認識や人流観測の技術でAIが社会を守る
安心・安全で豊かな社会を目指すためにもAI技術は欠かせません。なかでも、工業・医療・防犯などの分野で、監視・見守り支援に用いる動画認識、動画説明技術が求められています。そのため、動画のマルチモーダル情報からAIに自動で状況を認識させるための基礎研究を進めています。
例えば、動画への説明文付与技術、高精度の被写体物体認識技術といった研究がこれに当たります。従来の手法では、ひとコマごとに情報を認識しているため、誤認識のデータが多く混ざることで、内容説明文の生成結果が不安定になりがちでした。しかし、時間の流れを考慮してフレームを扱う深層学習技術を導入することで、文脈の把握を安定させることに成功。今後、幅広い分野の監視・見守り支援への応用が期待されています。
また、大規模人流の計測とシミュレーションの技術を駆使して、混雑時の安全な誘導、災害時の避難誘導などを支援する研究にも取り組んでいます。これを用いれば、10万人規模のイベントや駅・空港などの公共空間においても、多数のセンサーで統合的に人流を計測し、数千人規模のシミュレーションをリアルタイムで行うことが可能になります。これは、「センシング・シミュレーション技術」と呼ばれるもの。今や非常時の安全対策においても、AI技術が不可欠の時代になりつつあ るのです。
また、大規模人流の計測とシミュレーションの技術を駆使して、混雑時の安全な誘導、災害時の避難誘導などを支援する研究にも取り組んでいます。これを用いれば、10万人規模のイベントや駅・空港などの公共空間においても、多数のセンサーで統合的に人流を計測し、数千人規模のシミュレーションをリアルタイムで行うことが可能になります。これは、「センシング・シミュレーション技術」と呼ばれるもの。今や非常時の安全対策においても、AI技術が不可欠の時代になりつつあ るのです。
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Theme1動画像の内容説明自動作成
動画の内容を表す文を「リカレント・ニューラルネットワーク」というAI技術で生成。深層学習など新たな手法を用いることで、静止画だけでなく、 動画で何が起こっているのかを言語で説明することを可能にしました。 -
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Theme2AIによる避難誘導支援
従来、全体の把握が難しく、案内や制御の方法を手探りで設計してきた大規模人流の誘導において、リアルタイムの人流計測技術と マルチエージェント・シミュレーション技術を用いて、人々の動きの「見える化」を実現。避難誘導などの設計に工学的な手法を提供することに成功しました。 -
今後の展望
- 「工業」「医療」「防犯」などの各分野で動画説明技術を具体的な応用に結びつける
- 人流シミュレーションの社会実装を進める