基礎技術
産・学・官オープンイノベーションのプラットフォームを構築。
生活シーンを理解・支援する新たな技術を提案する
製造現場、サービス現場、家庭などのさまざまな環境下における「状況理解」は、人と機械との共存を目指すための基盤技術として求められています。そのため、人工知能研究センターでは、3次元物体認識、動作認識、環境認識などの研究も力を入れています。
具体的には、日常場面における物体の3次元データや人間の動作データを構築するとともに、生活シーンを理解・支援する技術の提案を行っています。さらに、将来的にはこうしたデータをロボットの行動計画などへ適用する手法も模索しています。
この分野では、これまでに深層学習を用いて物体の3次元データからその形状と機能を同時に認識する技術を確立。また、クラウド型の仮想現実(VR)環境を構築し、人とロボットとの膨大な対話データを蓄積する取り組みなども行っています。
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Theme1クラウド型VRによる対話ロボット
クラウド型の仮想現実(VR)環境を構築し、クラウドソーシングによる大規模長時間対話実験を可能に。数百人が同時に参加し、1万時間におよぶ対話経験のデータをクラウド上に蓄積・共有できる仕組みを構築しています。 -
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Theme2深層学習による物体認識技術
深層学習の技術を用いて、少量の観測画像数で従来手法の精度を上回る新しい物体認識技術の開発に成功。3次元物体検索の国際的コンペ「SHREC2017」において、この研究用に開発したアルゴリズムが世界第1位を獲得しました。 -