データ知識構造化支援システム v.1.0

観測・データ収集モジュール

研究のポイント

超高齢化社会を迎え、効率化が求められる介護現場において、様々な介護者(例えば、介護士、看護師、医師、理学療法士、作業療法士、音楽療法士、心理士、地域ボランティア、被介護者の家族らなど)の人材育成とパフォーマンス向上の工学的な支援技術がなく、経験と勘と精神力で介護しているという課題があった。
本研究開発では、介護者の知識と経験を構造化し人工知能で支援する技術体系を開発することにより、介護者の人材育成効率化とパフォーマンス向上を実現する。

キーワード:
  • 知識構造化
  • データ知識融合
  • 介護者支援

モジュール・データの概要


  • 介護者自身が介護知識を目的指向で構造化
  • 行為の目的を階層的に構築することで、多様な状況での応用能力向上
  • 各行為に関するデータをリンクすることで、行為の重要性やリスクを把握、データ分析も可能となる

成果:介護行為(排泄、入浴など)約2000ノード構築、現場活用開始

計算機解釈可能な形式で公開中
https://git.io/fN6xS

想定されるアプリケーション

データ知識構造化支援システム v.1.0

  • 専門家集団が共同で構造化知識を構築
  • 目的を語ることで、その行為を行う想いや熱意が表出!
    その行為の根拠を語ることで、身に迫る体験が共有される
  • 想いと体験の共有
    → 知識が得られる、意識が変わる、見方が変わる、行動が変わる
研究開発プロジェクト NEDO 人工知能技術適用によるスマート社会の実現の成果
研究機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
主要研究者 西村 拓一、西村 悟史
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