投票クラスタリング(voteclustering)

観測・データ収集モジュール

研究のポイント

投票クラスタリングは、大規模な自由記述回答の集計に対応できるように設計された、ウェブアンケートシステムである。アンケートは、自由記述を許容することで、収集できる情報量が大幅に増す。その一方、集まった文章情報をを集約し、統計的な解析をすることは困難であった。​
投票クラスタリングは、回答者の入力する情報が、グラフ(ネットワーク)構造を成すように構築されている。これにより、自由記述式アンケートでありながらも、言語処理に頼ることなく、離散的な機械学習処理(グラフクラスタリング)によって効率的に回答意見を集約・統計解析できるようになっている。

キーワード:
  • 自由記述式アンケート
  • ネットワーク
  • グラフクラスタリング

モジュール・データの概要

投票クラスタリングの手順

  • 与えられた質問に対し、過去の回答者の​自由記述回答がランダムに提示されます。​
  • 各回答者は、提示された回答のなかで​賛成するものをチェックします。加えて、​自身の回答を入力することができます。
  • これによって、回答文章の集合が回答者たちによって関係付けられたグラフ(ネットワーク)が収集されます。

想定されるアプリケーション

  • 世論調査
  • 企業内アンケート
  • 研修等のフィードバック
研究開発プロジェクト NEDO 次世代人工知能・ロボット中核技術開発の成果
研究機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
主要研究者 川本 達郎