第1編 国が支援する情報技術研究開発のあり方
第2章 IT研究開発拠点の国内立地とその条件
(ヒヤリング調査まとめ)
2.1 質問項目について
第1章で述べたような背景と問題提起に基づき、「IT研究開発拠点の国内立地とその発展のための条件」というテーマで、わが国のIT産業界において研究開発に従事している有識者に対するヒヤリング調査を実施した。本章では、そのヒヤリング調査の結果をまとめている。
ヒヤリングは、具体的には以下の7項目についておこなった。本章では、それぞれのヒヤリング項目に対する回答者の意見を、匿名で個人別に掲載した。また、各項目(2.2節〜2.8節)の先頭には意見の要約を掲載した。
【質問項目】
- 技術貿易時代への対応(2.2節)
−わが国は米国のようなライセンス貿易を目指すのか。
−IT、特にソフトウェア産業はどういう方向へ進もうとしているのか。
- 研究開発のフロンとランナーとなるべきか(2.3節)
−ITの中長期研究テーマをわが国がフロントランナーになり、自力で行うことの是非。
−フロントランナーとなるために必要な条件は何か。
- 国全体のIT投資のあるべき姿(2.4節)
−ITを一種の公共投資と考え、米国のように将来の技術シーズは国の役割として、税金でまかなうべきか。
−国にどういう研究開発投資を期待するか。
- IT研究開発拠点の国外流出の是非(2.5節)
−製造拠点の海外流出と同様の認識で、研究開発拠点が海外に流出することを是認出来るか。
−どのような条件がそろったら、国内に研究開発拠点を置くか。
- わが国の研究開発支援構造に欠けるもの(2.6節)
−米国のようなシームレスな研究開発支援構造、または同等の構造が必要だとしたとき、わが国では何があり、何が欠けているのか。
- 研究のゆりかごとなる大学の充実の必要性(2.7節)
−わが国の研究開発力、産業競争力を高めるためには、大学をどう充実させるべきか。
−現在、大学改革が進行中だが、どのような部分の改革を優先すべきか。
- 国研の不在をどう補完するか(2.8節)
−わが国には規模の大きなITの研究を実施する国研が無いに等しい(国研のIT研究者の数は、米国の約30分の1)。これを大学、民間でどう補完できるか。