人体特性文献データベース|3.身体慣性特性文献-C.E.Clauser 1969
Weight,volume and center of mass of segments of the human body
文献名 | Weight,volume and center of mass of segments of the human body |
雑誌名 | AMRL technical report TR-69-70(1969) |
著者 | C.E.Clauser |
アイテム | M COG V |
状態 | 死体 |
サンプル数 | 13 |
性別 | 男 |
年齢 | 24-78 |
測定年 | 不明 |
人種 | 白色人種 |
測定場所 | 不明 |
方法 | 死体切断法 |
生データ | 可 注)但し本論文で用いられた生データには触れられていない。HarlessやFischerやDempsterやMoriのデータにアクセスできる |
(1)セグメント分けの定義

切断法はDempsterやFischerの方法に類似.凍らせた死体を切断
- 肩の切断
上腕を15度外転させた状態で,肩峰外側端と上腕骨の解剖頚を通る面で切断 - 股関節の切断
股関節を20度外転させた状態で,腸骨稜から腸骨の外面に追って寛骨臼の上縁を通り,坐骨結節を二分する(後方は半膜様筋の付着レベル,前方は坐骨体の中央)面で切断 - 頭部の切断
頭部を耳眼面に水平にした状態であご下を頚部の境界から下骨の直下,第三頚椎の椎体を通り,第二頚椎の棘突起の先端に抜ける面で切断 - 膝の切断
膝を伸ばした状態で前方は膝蓋骨の下1/3付近から,大腿骨内側上顆,外側上顆の最突部を通るよう切断 - 足首の切断
足をやや底屈させた状態で,前方は距骨頭の上縁を,後方は踵骨の上縁を通る面で切断 - 肘の切断
肘を約45°曲げた状態で肘頭の上腕三頭筋付着部付近から,上腕骨内側上顆の最突部を通り屈曲しわにぬける面で切断 - 手首の切断
手首を約30°曲げた上体で,手背側は月状骨と有頭骨の間の溝を通り手掌側は豆状骨面を二分し,手首の遠位の屈曲しわにぬける面で切断
(2)回帰式等のモデル
(3)精度検証
- 死体での回帰式を実際のLiving Subjectに適用して検証.
- →被験者の実測値と重回帰式を用いて予想された体重とを比較
回帰式
質量
下表は回帰式の係数を表す.
注)質量はkg,寸法はcm,脂肪の厚さはmmなので換算する必要がある.
例)大腿部質量(kg)=-4.216+0.074×体重(kg)+0.138×大腿囲(cm)+0.027×皮下脂肪厚腸骨棘上部(mm)

体積
下表は回帰式の係数を表す.
注)体積はリットル,体重はkg,寸法はcm,脂肪の厚さはmmなので換算する必要がある.
例)大腿部体積(リットル)=-3.76+0.073×体重(kg)+0.106×大腿囲(cm)+0.039×皮下脂肪厚腸骨棘上部(mm)

COG
下表は回帰式の係数を表す.
注)質量中心位置はcm,寸法はcm,脂肪の厚さはmmなので必要に応じて単位換算する.
例)体幹部(胸骨上点からの距離)(cm)=1.683+0.471×腸骨稜幅(cm)-0.058×皮下脂肪厚腸骨棘上(mm)+0.166×胴長(cm)
