セミナー情報
【第60回AIセミナー】「言語を用いて経験を共有可能なロボットの実現を目指して 」
終了しました。
外界をセンシングしたデータから、外界のモデルを人手を介することなく自律的に学習させることが可能になってきました。しかし、深層学習モデルを用いる場合、学習されたモデルはブラックボックスになり、学習により得られた外界に関する有用な知識を、人間が理解可能な形で提示することは困難な課題となっています。こうした課題を解決する一つの方法として、自然言語を用いた対話によって、ロボットの経験を人間と共有する方法が考えられます。近年、多感覚入力と結合した大規模言語モデルを用いて、環世界について言語で記述する技術が急速に発展しています。最初のご講演では、こうした技術を用いて、経験する世界について人間と対話可能なロボットについてご講演いただきます。このようなロボットを実現するためには、言語モデルの記号をロボットの経験に結びつける必要があります。二つ目のご講演では、記号接地や記号の共創プロセスを、ロボットを用いて計算論的・構成論的にモデル化・実現することを目指した記号創発ロボティクスに関してご講演いただきます。
※2022.11.22 追記
今回のセミナーでは、試験的にウェビナーの録画を行います。
(あくまで試験録画のため、公開予定はありません。)
ご承知おきいただけますよう、よろしくお願いいたします。
名称 | 【第60回AIセミナー】「言語を用いて経験を共有可能なロボットの実現を目指して 」 |
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日時 | 2022年11月30日(水) 15:00 - 17:00 |
受付時間 | 接続可能時間:14:50 -17:00 |
場所 | Zoomウェビナーによるオンライン開催 ※お申し込み後に自動配信されるメールにて参加URLをご案内いたします。 |
定員 | 500 |
参加費用 | 無料 |
連絡先 | 人工知能セミナー窓口 |
注意事項 ・定員になり次第締切ります。・産総研は、お送りいただいた情報をセミナー運営以外の目的には使用しません。 ・講演の録画やアップロードはご遠慮ください。 |

プログラム
15:00 - 16:00 | 大規模対話モデルにおける多様な情報の利活用 杉山 弘晃(NTT コミュニケーション科学基礎研究所 主任研究員) |
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概要 |
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略歴
2007年東京大学工学部機械情報工学科卒業。2009年同大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻修士課程了。同年日本電信電話(株)入社。人と自然な対話を行う雑談対話システムの研究に従事。博士(工学)。 講演資料
PDF: 8,136KB |
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16:00 - 17:00 | 記号創発ロボティクスから実世界言語理解知能への展望 谷口 忠大(立命館大学 情報理工学部 教授) |
概要 |
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略歴
1978年6月24日京都生まれ。1997年私立ヴィアトール学園洛星高等学校卒業。2006年京都大学工学研究科博士課程修了。博士(工学・京都大学)。2005年より日本学術振興会特別研究員(DC2)、2006年より同(PD)。2008年より立命館大学情報理工学部助教、2010年より同准教授。2015年より2016年までImperial College London客員准教授。2017年より立命館大学情報理工学部教授、また、パナソニック客員総括主幹技師としてAI研究開発に携わる(国内初の大学から企業へのクロスアポイントメント事例)。 専門は人工知能、創発システム、認知発達ロボティクス、コミュニケーション場のメカニズムデザイン。記号創発システムという概念を提唱し、また記号創発ロボティクスと呼ばれるAIやロボットを作ることにより人間のコミュニケーションの本質的理解につなげる研究領域を創成している。様々なプロジェクトや産学連携を通して機械学習技術の応用に関する研究に従事。また全国に広まる書評を通じたコミュニケーションの場作り手法であるビブリオバトルの考案者でもある。計測自動制御学会学術奨励賞、システム制御情報学会学会賞奨励賞、論文賞、砂原賞など受賞。 主著に「心を知るための人工知能:認知科学としての記号創発ロボティクス」共立出版、「賀茂川コミュニケーション塾」世界思想社、「僕とアリスの夏物語 人工知能のその先へ」岩波書店、「コミュニケーションするロボットは創れるか」NTT出版、「ビブリオバトル」文藝春秋、「記号創発ロボティクス」講談社、「イラストで学ぶ人工知能概論」講談社など。一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事。計測自動制御学会,日本認知科学会,日本人工知能学会,IEEEなどの会員。 講演資料
PDF: 9,580KB |