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| (ただし、ここでのR&D投資額は単年度の数値であり、他方、結果としての生産(市場)拡大効果は2000年時点までのR&D投資の結果であることから、この図の乗数を5年という年数で除したものが、一般的な乗数といえるかもしれない。ここでは、そのままの比率で見ていく。) ・ケース1の場合、情報サービスにおいては8.5倍の効果であり、輸送機械では1.8倍、建設で0.4倍、電気機械では0.1倍、金属一次では0.2倍、農林水産では0.2倍となっている。ケース2の場合はケース1とほとんど同じ産業間の関係となっている。 ・ケース3では全般的に効果が小さく、情報サービスにおいては0.6倍、農林水産では0.8倍であり、他の産業はほとんど効果がない。農林水産の効果が大きいのは、前述の通り農林水産のR&D投資が他の産業分野においてのR&D投資と比べると、1994年比77.3%増と相対的にかなり大きくなっていることによっている。 6.7 国のR&D投資に対する増加した全産業生産額の比率 次にR&D投資による全産業の生産(市場)の拡大効果を、設定したR&D投資額で除して、乗数を見てみると、次のような点が指摘できる。 ・ケース1の場合、情報サービスにおいては14.3倍の効果であり、輸送機械では2.9倍、建設で1.8倍、電気機械では0.1倍、金属一次では1.9倍、農林水産では4.0倍となっている。ケース2の場合はケース1とほとんど同じ産業間の関係となっている。 6.8 まとめ 以上、結果について見てきたが、要約すると次の通り。 ①効果を元々の市場規模と比べた場合には、情報サービス分野へのR&D投資は率でみて大きな市場拡大効果を持つ。また、全産業の市場拡大にも大きく寄与する。 ②効果を市場の拡大する規模で見ても、情報サービス分野へのR&D投資は大きな規模の市場拡大効果を持っている。ただし、全産業で見た市場拡大に関しては、ケース3という少ないR&D投資の場合、相対的に農林水産でのR&D投資の増加が極めて大きいために効果が農林水産の方が大きくなる。 ③投資の効果を設定したR&D投資額で除して、乗数としてみると、市場規模の拡大の関係と同様の産業間の関係およびケース間の関係が見られ、やはり、ケース1とケース2では情報サービスへのR&D投資は効果が大きく、ケース3では相対的にやや小さくなり農林水産に次いで大きい。
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