(1)NSFのHuCS(人間中心システム)関連テーマ
HPCC Blue Book 2000で取り上げられているNSF関連の研究テーマは以下の通りである。
これらは、テーマとして同列に述べられているが、いろいろなレベルのものが混在している。たとえば、KDI(1)は、学際的な課題解決を狙ったNSF全体の助成プログラム(Crosscutting
Program)である。 その中の人間中心システム(HuCS)関連の領域に当たる部分がKN(2)である。また、STIMULATE(3)やDLI2(4)は、マルチエージェンシーの助成プログラムであり、NSFでは、人間中心システム(HuCS)の分野を扱う部門(IIS:The
Division of Information and Intelligent Systems)が担当している。これらは、助成プログラムなので、この中で、公募により多くのプロジェクトが助成を受けている。一方、バーチャル・ロサンゼルス(5)やスペイン語インタフェースは、NSFが助成するプロジェクトである、など。
また、Blue Book 2000の公開後に始まった助成プログラムとして、IT2に直接対応するNSF全体のプログラム(Crosscutting
Program)であるITR(Information Technology Research)があり、2000年度からプロジェクト公募が始まっている。
NSFの研究開発支援プログラムには、提案方法によって、以下の2種類がある。
Solicited Proposalsは、NSFが特定のミッションを担うために、目的、内容を明確に規定して、プロジェクト提案を公募するものであり、上記のKDI、STIMULATE、DLI2、Universal Accessなどがそれにあたる。一方、Unsolicited Proposalsは、特に研究テーマや公募の締切の指定は無く、広範な基礎研究を支援することに主眼を置いている。
|
表2.4-1 コンピュータ、情報科学技術・工学の全プログラム
(Directorate of Computer and Information Science and Engineering) |
|
No
|
担当
部門
|
Title
|
日本語タイトル
|
| 1 | ACIR | Advanced Computational Research(ACR) | 先進的コンピューテーショナル研究 |
| 2 | ANIR | Advanced Networking Infrastructure (ANI) | 先進的ネットワーキング基盤 |
| 3 | EIA★ | CISE Advanced Distributed Resources for Experiments (CADRE) | 実験の為のCISEの先進的分散資源 |
| 4 | EIA | CISE Educational Innovation | CISEの教育革新 |
| 5 | EIA | CISE Minority Institutions Infrastructure | CISEのマイノリティの公共施設基盤 |
| 6 | EIA | CISE Postdoctoral Research Associates | CISEポスドク研究連合 |
| 7 | EIA | CISE Research Infrastructure | CISE研究基盤 |
| 8 | EIA | Collaborative Research on Learning Technologies | 学習技術に関する共同研究 |
| 9 | ★ | Combined Research-Curriculum Development | 共同研究カリキュラムの開発 |
| 10 | C-CR | Communications(COM) | 通信(コミュニケーション) |
| 11 | IIS | Computation and Social Systems(CSS) | コンピューテーションと社会システム |
| 12 | C-CR | Computer Systems Architecture(CSA) | コンピュータシステム・アーキテクチャ |
| 13 | C-CR | Design Automation(DA) | デザイン・オートメーション |
| 14 | EIA★ | Digital Government | ディジタル政府 |
| 15 | EIA★ | Experimental Partnerships | 実験的なパートナーシップ |
| 16 | IIS | Human Computer Interaction(HCI) | 人間−コンピュータ間対話 |
| 17 | IIS | Information and Data Management(IDM) | 情報とデータの管理 |
| 18 | EIA | Instrumentation Grants for Research in CISE | CISEにおける研究のためのグラント編成 |
| 19 | EIA | Integrative Graduate Education and Research Training(IGERT) | 大学卒業生の統合的な教育研究トレーニング |
| 20 | ★ | International Networking | インターナショナル・ネットワーキング |
| 21 | ★ | Internet Technologies | インターネット技術 |
| 22 | IIS | Knowledge and Cognitive Systems | 知識と認知システム |
| 23 | ★ | Large Scientific and Software Data Set Visualization | 巨大な科学及びソフトウェアのデータセット可視化 |
| 24 | EIA | Major Research Instrumentation(MRI) | 主要研究の編成 |
| 25 | ANIR | Networking Research | ネットワーキング研究 |
| 26 | ★ | Next Generation Software | 次世代ソフトウェア |
| 27 | EIA | NSF-CONACyT Collaborative Research Opportunities | NFSとメキシコのCONACyTによる共同研究機会 |
| 28 | EIA★ | NSF - CNPq Collaborative Research Opportunities | NFSとブラジルのCNPqによる共同研究機会 |
| 29 | C-CR | Numeric, Symbolic and Geometric Computation(NSGC) | 数値計算、記号計算及び幾何学計算 |
| 30 | C-CR | Operating Systems and Compilers(OSC) | オペレーティングシステムとコンパイラ |
| 31 | ACIR | Partnerships for Advanced Computational Infrastructure(PACI) | 先端的計算基盤のためのパートナーシップ |
| 32 | EIA | Professional Opportunities for Women in Research and Education(POWRE) | 研究・教育における女性のための専門家となる機会 |
| 33 | EIA | Research Experiences for Undergraduates(REU) | 大学在学生の研究体験 |
| 34 | IIS | Robotics and Human Augmentation(RHA) | ロボティクスと人間能力付加 |
| 35 | C-CR | Signal Processing Systems(SPS) | 信号処理システム |
| 36 | C-CR | Software Engineering and Languages(SEL) | ソフトウェア工学と言語 |
| 37 | ANRI | Special Projects in Networking | ネットワーキングにおける特別プロジェクト |
| 38 | EIA | Special Projects (EIA) | 特別プロジェクト(EIA) |
| 39 | IIS | Special Projects (IIS) | 特別プロジェクト(IIS) |
| 40 | ★ | Terascale Computing System | テラスケール・コンピューティング |
| 41 | C-CR | Theory of Computing(ToC) | コンピューティング理論 |
| 注)★印はCISE組織変更[1]後に追加されたプログラム。 |
NSFでは、情報技術全般の重要な研究を網羅的するよう、組織として情報技術の重要分野に対応した部門を置き、網羅的なプログラムを準備している(表2.4-1)。これについては、まず、NSFの組織を説明した上で説明する。
NSFにおける研究開発支援やプログラムマネージャ(or プログラムディレクター)の役割の概要等については、弊所のH10年度報告書「わが国が行う情報技術研究開発のあり方に関する調査研究(その3)」付属資料4の「第1章 NSFにおける研究開発支援」を参照頂きたい。また、本年度報告書「わが国が行う情報技術研究開発のあり方に関する調査研究(その4)」の第Ⅰ編第3章「米国の国家プロジェクトにおける大学・国研の独立性と権限」では、ディジタルライブラリ・イニシアチブにおけるプログラムマネージャの役割の具体事例を示している。ここでは、情報技術研究開発、特に人間中心システムに関連する部分を説明する。
2.4.1 NSFの組織と研究助成プログラム
下図2.4-1にNSFの組織の概要を示す。

図2.4-1 NSFの組織
情報技術の研究開発助成は、Directorate of Computer and Information Science and Engineering(CISE)が担当している。
CISEは以下の5つの部門(division)から構成され、それらの内の3つ(C-CR、IIS、EIA)は、主として研究にフォーカスしており、他の2つ(ACIR、ANIR)は、インフラと研究機能を結合させている。
5つの部門の役割の概要を以下に示す。人間中心システム(HuCS)はIIS部門の担当である。
C-CRは、以下の研究を支援する。設計自動化(design automation)、コンピュータシステム・アーキテクチャ(computer systems architecture)、ソフトウェア工学と言語(software engineering and languages)、OSとコンパイラ(operating systems and compilers)、計算理論(computing theory)、数値・記号・幾何計算(numeric, symbolic, and geometric computation)、通信(communications)、及び信号処理(signal processing)。この部門はまた、以下の多分野にまたがる研究にも資金提供する;並列・分散コンピューティングを含む計算機科学・工学(computer science and engineering, including parallel and distributed computing)、システム・セキュリティと信頼性(system security and reliability)、アルゴリズム応用(applied algorithms)、及び問題解決環境(problem-solving environments)。
データの生成・蓄積・組織化を改善する研究をサポートするヒューマン−コンピュータ・インタラクションを専門に研究する。ユニバーサル・アクセス(Universal Access)、ヒューマン言語技術、知識のモデル化、科学的「共同実験室」、ロボティクス、コンピュータ・ビジョン、データ・マイニング、データベース・アクセス技術、及び組み込み型インテリジェント・システムなどに影響する(affecting)要素を含んだ研究を行う。IISはまた、学際的な活動や、たとえばディジタル・ライブラリ・イニシアチブ、STIMULATE(Speech, Text, Image, and Multimedia Advanced Technology Effort)のような、エージェンシーにまたがる活動もサポートする。
EIAは、CISE全ディビィジョン(division)及びNSFの全理事会(directorate)にまたがる研究を進める(promote)。その役割は、実験的なコンピュータ通信研究を進める(advance)ことである。さまざまな種々異なった才能を蓄積し、国際プロジェクトを運営し、そして、重要なCISE横断の問題を分析する。
ACIRは、情報技術研究を指揮し、PACI(Partnerships for Advanced Computational Infrastructure)を通して、米国の科学コミュニティに対してハイエンド・コンピューティングを提供する。
5)先端的なネットワーク・インフラストラクチャ及び研究部門 (ANIR、The Division of Advanced Networking Infrastructure and Research)
ANIRは、ネットワーク研究(Networking Research)及び、ネットワーク研究における特別プロジェクト(Special Projects in Networking Research)の2つのプログラムを監督する。これらは、GII(global information infrastructure)に関する基礎研究をサポートする。また、先端ネットワーク・インフラストラクチャ・プログラムは、実験的な先端ネットワークを開発し、研究・教育の幅広いサポートに、それらの使用を可能にする。
これらの部門が、それぞれ表2.4-1に示すプログラムを担当している。多くのプログラムは、CISEが現在の5部門の構成に編成された時点で既に担当部門(division)に割り振られている[1]。担当部門の欄に★印がついているのは、その後に追加された比較的新しいプログラムである。
また、多くの専門分野にまたがる学際的テーマに対しては、NSF全体レベルのプログラム(Crosscutting Program、クロスカッティング・プログラム)が実施される。人間中心システムにも関係の深いクロスカッティング・プログラムとしては、以下の2つがある。
人間中心システム(HuCS)を担当するIIS部門に属するプログラムは、2000年3月現在では以下の6個となっている。
IIS部門では、これにクロスカッティングのITRプログラムを含めた7つのプログラムのそれぞれに対して、一人のプログラム・マネージャ(あるいはプログラム・ディレクタ)が担当しており、現在、7人のプログラム・マネージャ(プログラム・ディレクタ)がいる。
Blue Book 2000でテーマ名として取り上げられているKDI、STIMULATE、ユニバーサル・アクセスといった助成プログラムは、特定のミッションを持って、より内容を明確に規定したものであり、表には名前が現れないが、例えばSTIMULATEはHuman
Computer Interactionプログラムとして進められ、ユニバーサル・アクセスは、Human-Computer Interaction(HCI)プログラムと
Knowledge and Cognitive Systems(KCS)プログラムの合同により行われている。
以下の章では、具体的に個別のNSF研究テーマの内容について説明する。
参考
2.4.2 KDI(Knowledge & Distributed Intelligence)とKN(Knowledge Networking)
(1)知識と分散知性(KDI、Knowledge & Distributed Intelligence)
コンピュータ・パワーとインターネット接続性の進歩は、発見、学習、およびコミュニケーションの過程を変容させ、人々と組織の関係を再構成しつつある。これらの進歩は、膨大な量の知識と情報への迅速で効率的なアクセスを提供することによって、より複雑なシステムを広く研究して学習と知性の理解を増大させることが可能となる空前の機会を作り出している。KDIプログラムは、この機会の利用を促し技術的革新と社会への技術適用を加速することを目的としている。
KDIは、多くの専門分野にまたがるNSFの財団全体のプログラム(Crosscutting Program)である。KDIプログラム全体では、1998年に40件、1999年に31件のプロジェクトが採択されている。(KDIホームページのプロジェクト・リストより。)
KDI研究により次のような点が期待されている。
1999年度のKDIは、
の3つに焦点を当てており、HuCS の研究開発は主としてKNに関して行われた。LISは、HCPPの「ETHR」に、NCCは同じく「HECC」に対応する。
(2)知識ネットワーク(KN、Knowledge Networking)
KNの活動の目標は、
にある。
KNは、次世代の通信ネットワーク、関連情報リポジトリ、協調作業技術、および、新しくてより安全な方法で知識を収集・生成・分配・使用・評価するための知識管理技術を開発し利用するために、多くの専門分野からなる研究をサポートしている。その活動には、知識ネットワークにおける人間、行動、社会、倫理の面に関する研究が含まれている。
KDIの助成プロジェクトは一括して扱われており、その中から人間中心システム(HuCS)を扱うIIS部門担当のものを抽出してみると、1998年度に6件、1999年度に4件採択されており、それぞれ2001年半ばから2002年半ば頃に終了する予定である。
|
表2.4-2 IIS部門担当の98年度KDI助成プロジェクト(6件)
|
| 採択番号(Award Number) タイトル(Title) |
開始
終了 |
助成 Type
総額(見込) |
NSF
プログラム |
研究組織
|
| 1) 9873005 KDI: Networked Engineering ネットワーク化されたエンジニアリング |
10-01-98
09-30-01 |
Standard Grant
$1,200,000 |
KDI/KN
|
Drexel University
|
| 2) 9872849 → 9996088 KDI: Segmental and Prosodic Optical Phonetics for Human and Machine Speech Processing 人間と機械の音声処理のための音節と音韻律の視覚的音声学 |
10-01-98
09-30-01 |
Standard Grant
$1,410,000 |
HCI
(HUMAN COMPUTER INTER) |
U of Cal Los Angeles ↓ |
| 3) 9872996 KDI: Multidisciplinary Collaboration 多くの専門分野による共同研究 |
01-01-99
12-31-01 |
Standard Grant
$1,300,000 |
CSS (COMPUTATION & SOCIAL SYSTEMS)
|
Carnegie Mellon University
|
|
4) 9873009 |
10-01-98
09-30-01 |
Standard Grant
$ 1,981,973 |
HCI
(HUMAN COMPUTER INTER) |
Carnegie Mellon University
|
|
5) 9872995 |
10-01-98
09-30-01 |
Standard Grant
$2,196,006 |
HCI
(HUMAN COMPUTER INTER) |
Rutgers Univ
|
|
6) 9873156 |
07-01-99
06-30-02 |
Continuing Grant
$1,600,000 |
CSS (COMPUTATION & SOCIAL SYSTEMS)
|
U of Cal San Diego
|
| 注)Award Abstract:「http://www.nsf.gov/cgi-bin/showaward?award=xxxxxxx」(xxxxxxxはAward
Number) 注)Standard Grantは、期間と金額をあらかじめ明確にして助成を行い、原則的には助成の追加延長は行わない。Continuing Grantは、初期期間の成果による支援の継続の可能性を残しておく。 |
|
表2.4-3 IIS部門担当の99年度KDI助成プロジェクト(4件)
|
| 採択番号(Award Number) タイトル(Title) |
開始
終了 |
助成 Type
総額(見込) |
NSF
プログラム |
研究組織
|
| 1) 9980166 KDI: 3D Knowledge: Acquisition, Representation and Analysis in a Distributed Environment 3次元知識:分散環境における獲得、表現、及び分析 |
09-01-99
08-31-02 |
Standard Grant
$2,100,000 |
KDI-COMPETITION
|
Arizona
State University |
| 2) 9980109 KDI: Co-evolution of Knowledge Networks and 21st Century Organizational Forms: Computational Modeling and Empirical Testing 知識ネットワークの協調進化と21世紀組織形態:計算モデル化と実験に基づくテスト |
09-01-99
08-31-02 |
Standard Grant
$1,500,000 |
KDI-COMPETITION
|
U of Illt |
| 3) 9980013 KDI: The Importance of Shared Visual Environments for Collaborative Tasks 協調作業のための共有ビジュアル環境の重要性 |
09-01-99
08-31-02 |
Standard Grant
$1,300,000 |
KDI-COMPETITION
|
Carnegie
Mellon University |
|
4) 9979860 |
09-01-99
08-31-02 |
Standard Grant
$1,200,000 |
KDI-COMPETITION
|
Rensselaer
Polytech Inst |
| 注)Award Abstract:「http://www.nsf.gov/cgi-bin/showaward?award=xxxxxxx」(xxxxxxxはAward Number) |
参考
2.4.3 STIMULATE(Speech, Text, Image, and Multimedia Advanced Technology Effort)
STIMULATEは、人間とコンピュータとの対話を改善しようとするマルチエージェンシー(NSF、DARPA、NSA)の活動である。ジェスチャ、表情、筆跡、イメージ、ビデオなどの多様な言語や様式を使用して、新たな革新的なコンピュータ・インターフェイスを開発することに焦点を置いている。STIMULATEは、身体に障害を持つ人、文盲の人、そして、その他のコンピュータ・キーボードを使えないような人達はもとより、非常に大量のデータを処理しなければならない人なら誰に対しても、非常に大きなインパクトを与える潜在力を持っている。
STIMULATEは、15の助成プロジェクトが採択され1997年3月より開始している。ほとんどのプロジェクトが、今丁度、終了の時期に来ているが、一部を除いてContinuing
Grantとなっており、継続して助成が行われる可能性もある。
助成プロジェクトのテーマ例:
|
表2.4-4 STIMULATEの助成プログラム(15件)
|
| 採択番号(Award Number) タイトル(Title) |
開始
終了 |
助成 Type
総額(見込) |
研究組織
|
| 1) 9618731 STIMULATE: A Hierarchical Framework for Speech Recognition and Understanding 音声の認識と理解のための階層的フレームワーク |
03-01-97
02-28-01 |
Continuing Grant
$710,543 |
MIT
|
| 2) 9619126 STIMULATE: Multimodal Access to Spatial Data 空間データへのマルチモーダル・アクセス |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$748,424 |
SRI |
| 3) 9618848 STIMULATE: Human-Computer Communication and Collaboration 人間−コンピュータ間のコミュニケーションと協同作業 |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$795,900 |
Harvard
University |
|
4) 9619114 |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$538,520 |
Polytechnic
Univ of NY |
| 5) 9618941 STIMULATE: Generalized Example-Based Machine Translation 一般化された事例ベースの機械翻訳 |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$723,304 |
Carnegie
Mellon University |
| 6) 9618926 STIMULATE: Modeling Structure in Speech above the Segment for Spontaneous Speech Recognition 自然音声の認識のための音節より上の音声構造のモデリング |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$458,070 |
Boston
University |
| 7) 9619124 STIMULATE: An Environment for Illustrated Briefing and Follow-up Search Over Live Multimedia Information 図解による概況説明と生のマルチメディア情報に対する継続調査のための環境 |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$732,056 |
Columbia
University |
| 8) 9618939 STIMULATE: A Unified Framework for Multimodal Conversational Behaviors in Interactive Humanoid Agents 対話型ヒューマノイド・エージェントにおける多様式の対話の振る舞いのための統一フレームワーク |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$725,226 |
MIT
|
| 9) 9618854 STIMULATE: Synergistic Multimodal Communication in Collaborative Multiuser Environments マルチユーザ協調作業環境における共働マルチモーダル・コミニュケーション |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$778,440 |
Rutgers Univ
|
| 10) 9618797 STIMULATE: Generating Coherent Summaries of On-Line Documents: Combining Statistical and Symbolic Techniques オンライン文書の筋の通った要約の作成:統計的技術と記号的技術の結合 |
03-01-97
02-29-00 |
Standard Grant
$438,878 |
Columbia
University |
| 11) 9619117 STIMULATE: Multimodal Indexing, Retrieval, and Browsing: Combining Content-Based Image Retrieval with Text Retrieval 多様式(マルチモーダル)の索引付け、検索、およびブラウジング:コンテント・ベースのイメージ検索をテキスト検索と結びつける |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$769,111 |
U of
Massachusetts Amherst |
| 12) 9618874 STIMULATE: Exploiting Nonlocal and Syntactic Word Relationships in Language Models for Conversational Speech Recognition 会話音声認識のための言語モデルにおける非局所的かつ構文的な単語間関係の開発 |
03-01-97
02-29-00 |
Standard Grant
$749,994 |
Johns Hopkins
University |
| 13) 9618838 STIMULATE: Tools for Lexicon Building 用語辞書構築のためのツール |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$757,039 |
Internationl
CompSci Inst |
| 14) 9619921 STIMULATE: Modeling and Automatic Labeling of Hidden Word- Level Events in Spontaneous Speech 自然音声における省略された単語のレベルの事項のモデル化と自動ラベル付け |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$769,968 |
SRI
International |
| 15) 9618887 STIMULATE: Gesture, Speech and Gaze in Discourse Management 会話管理におけるジャスチャー、音声、および凝視 |
03-01-97
02-29-00 |
Continuing Grant
$748,379 |
U of Illinois
Chicago |
| 注)Award Abstract : http://www.nsf.gov/cgi-bin/showaward?award=xxxxxxx (xxxxxxxはAward
Number) 注)このすべてのプロジェクトはHCIプログラム(Human-Computer Interaction Program)として扱われている。 |
参考
2.4.4 ディジタルライブラリ・イニシアティブ・フェーズ2 (DLI2 or DLI Phase2:Digital Libraries Initiative, Phase 2)
連邦政府によってサポートされたディジタルライブラリ研究(DLI Phase1、1995〜1998)の成功に基づき、ディジタル革命の進展を支援する目的で、DLI
Phase2が展開されている。
DLIは、Phase1、Phase2ともにマルチエージェンシー・プログラムとして実施され、NSFではIIS部門(The Division of Information
and Intelligent Systems)のSpecial Project(IIS)プログラムとして扱われている。
A. DLI Phase1
1995年(会計年度)に始められた最初のディジタルライブラリ・イニシアティブは、4年間のプログラムであり1998年に終了した(Phase1)。その目標は、いろいろな電子化フォームに蓄えられたさまざまなタイプの情報とコンテンツを含むグローバルに分散された知識資源を収集、格納、整理、使用する方法を進歩させることであった。
これは、NSF、DARPA、NASAの共同助成により、6つの大学のプロジェクトが実施された。各プロジェクトが異なった分野を指向し、プロジェクト間交流や、テストベッドによるコンテンツや技術の評価も行われ、一つの新しいDLシステムが作り上げられたというものではないが、コンテンツ、情報技術、利用者(および利用環境、制度)の総合的な面からの研究の必要性に関する広い理解を得られ、非常に肯定的に評価された。
いろいろな分野(コンピュータ、通信、出版)の企業が関心を示して協力し、結果的には政府からの助成と企業支援の割合が50:50にもなっている(例えば、Stanford大学では、15企業より支援を受けた)。また、その成果から、直接または間接的に様々な検索エンジン関連企業が起業し、産業活性化の意味でも非常な成功を収めたといえる。
|
表2.4-5 DLI Phase1の6つの助成プロジェクト
|
| Award Number Title |
最終更新
|
開始
終了 |
助成タイプ
総額(見込) |
研究組織
|
|
| 1 | 9411306 The Stanford Integrated Digital Library Project スタンフォード統合ディジタルライブラリ・プロジェクト |
03-13-98
|
09-01-94
08-31-99 |
Cooperative
Agreement $4,516,573 |
Stanford
University |
| 2 | 9411318 Building the Interspace: Digital Library Infrastructure for a University Engineering Community インタースペースの構築:大学のエンジニアリング・コミュニティのためのディジタルライブラリ・インフラストラクチャ |
09-21-99
|
09-01-94
08-31-00 |
Cooperative
Agreement $4,674,232 |
U of Ill Urbana-Champaign |
| 3 | 9411287 The University of Michigan Digital Libraries Research Proposal ミシガン大学ディジタルライブラリ研究提案 |
08-20-98
|
09-01-94
08-31-00 |
Cooperative
Agreement $4,357,199 |
University of Michigan
|
| 4 |
9411330 |
07-15-98
|
09-01-94
08-31-99 |
Cooperative
Agreement $4,394,188 |
U of Cal Santa Barbara
|
| 5 |
9411334 |
07-16-98
|
09-01-94
08-31-98 |
Cooperative
Agreement $4,021,998 |
U of Cal Berkeley
|
| 6 |
9411299 |
08-14-98
|
09-01-94
02-29-00 |
Cooperative
Agreement $6,000,000 |
Carnegie Mellon University
|
| 注意:DLI Phase1は1998年で終了したが、上の表から、ほとんどのプロジェクトは、1999〜2000年まで延長して継続して助成を受けていることがわかる。 |
B. DLI Phase2
B.1 助成機関と協力機関
現在、フェーズ2では助成機関も増え、さらに国立公文書・記録管理局(NARA)、スミソニアン協会(SI)、美術館・図書館業務研究所(IMLS)等の協力も得て、マルチエージェンシーのプログラムとして活動が行われている。
● 助成機関(と対応プログラム、又は対応部門)
● 協力機関
B.2 目的と概要(Overview)
DLI Phase2は、次世代のディジタルライブラリ開発のための基礎研究における指導的地位の確立を目指すものである。グローバルに分散したネットワーク化された情報源の利用と利便性を向上させ、既存及び新規のコミュニティーの、革新的なアプリケーション領域への進出・活動を活発化させることを目的としている。
ディジタルライブラリは知的なインフラを提供するので、このイニシアチブでは、教育、エンジニアリングと設計、地球科学と宇宙科学、生物科学、地理学、経済学、そして芸術と人文科学のような領域において、次世代の実用的なシステムを創造するために必要な協力関係の締結促進にも目を向けている。
この計画は、情報の生成、アクセス、利用から蓄積、保存に至るまでのディジタルライブラリの全ライフサイクルを対象とする。例えば、研究、教育、商取引、防衛、保健サービスやレクリェーションといったような人間の活動領域において、新しいディジタルライブラリの能力が持つ、長期的視点での、社会的、行動学的および経済的な意味と効果をよりよく理解するための研究は、このイニシアチブの重要な部分の一つである。
B.3 中心となる分野(Focus areas)
DLでは次の分野に重点を置いている。
研究課題としては、以下のようなものが、現在のDLプロジェクトに含まれている。
B.4 NSFのSpecial Project(IIS)プログラムのAwards概要分析
DLIはNSFではIIS部門の担当するSpecial Project(IIS)として実施されているので、具体的にどのようなプロジェクトが行われているかを網羅的に調べるために、NSFのAwardプロジェクト・データベース(NSFのAward Abstract検索画面)から該当する助成の内訳を分析してみた。その結果、助成対象は表2.4-5に示したDLI1のプロジェクトに加え、おおよそ以下のように分類された。
これらについて、以降の節で順次説明する。
B.4.1 一般のDLI2助成プロジェクト(Undergraduate Emphasis以外)
表2.4-6の001〜021のプロジェクトは、DLI2ホームぺージ[1]にある「DLI2 Funded Projects」一覧にあるプロジェクトと一致する。さらに022も、内容からこの分類に入ると判断される。表内の順番は、001〜021までをDLI2 Funded Projectsの一覧に合わせてある(大学名のアルファベット順)。
|
表2.4-6 一般のDLI2助成プロジェクト(Undergraduate
Emphasis以外)
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
研究組織
|
|
| 001 | 9817473 DLI-Phase 2: High-Performance Digital Library Classification Systems: From Information Retrieval to Knowledge Management ハイパーフォマンス・ディジタルライブラリ分類システム:情報検索から知識管理まで |
05-01-99
04-30-02 |
Continuing Grant
$499,998 |
U of Arizona
アリゾナ大学 |
| 002 | 9817353 DLI-Phase 2: Re-inventing Scholarly Information Dissemination and Use 学究的情報の流布・普及と利用の再発明 |
04-01-99
03-31-04 |
Cooperative
Agreement $5,000,000 |
U of Cal Berkeley |
| 003 | 9874771 A Multi-media Digital Library of Folk Literature 民族文学のマルチメディア・ディジタルライブラリ |
07-01-99
06-30-02 |
Continuing Grant
$495,317 |
U of Cal Davis
カリフォルニア大学 デービス校 |
| 004 |
9817432 |
09-01-99
08-31-04 |
Cooperative
Agreement $5,400,000 |
U of Cal Santa Barbara
カリフォルニア大学 サンタバーバラ校 |
| 005 | 9817496 DLI Phase 2: Informedia-II: Integrated Video Information Extraction and Synthesis for Adaptive Presentation and Summarization from Distributed Libraries インフォメディア-Ⅱ:分散ライブラリからの適応的なプレゼンテーションと要約化のための統合化されたビデオ情報の抽出と合成 |
05-01-99
04-30-03 |
Cooperative Agreement
$4,000,000 |
Carnegie Mellon University
カーネギーメロン大学 |
| 006 | Simplifying Integrative Layout and Video Editing and Reuse (IIS-9817527 : NSFにAward Abstract記述が存在しない) 簡単化された対話的なレイアウトとビデオ編集と再利用 |
Carnegie Mellon University
カーネギーメロン大学 |
||
| 007 | 9817434 DLI-Phase 2: A Patient Care Digital Library: Personalized Retrieval Summarization of Multimedia Information 患者の看護のディジタルライブラリ:マルチメディア情報の個人向け検索要約 |
09-01-99
08-31-04 |
Cooperative
Agreement $5,002,375 |
Columbia University
コロンビア大学 |
| 008 | 9817416 DLI-2: Security and Reliability in Component-based Digital Libraries コンポーネント・ベースのディジタルライブラリにおけるセキュリティと信頼性 |
05-01-99
04-30-03 |
Cooperative
Agreement $2,268,608 |
Cornell University-Endowed
コーネル大学 |
| 009 | 9874747 DLI-Phase 2: An Operational Social Science Digital Data Library オペレーショナルな社会科学のディジタルライブラリ |
07-01-99
06-30-02 |
Continuing Grant
$1,800,000 |
Harvard University
ハーバード大学 |
| 010 | 9817572 DLI-Phase 2: A Distributed Information Filtering System for Digital Libraries ディジタルライブラリのための分散情報フィルタリング・システム |
06-15-99
05-31-02 |
Standard Grant
$315,387 |
Indiana U Bloomington
インディアナ大学 |
| 011 | 9817430 DLI-2: Digital Workflow Management: The Lester S. Levy Digitized Collection of Sheet Music, Phase Two ディジタル・ワークフロー管理:Lester S. Levyのディジタル化された楽譜のコレクション |
4-15-99
03-31-02 |
Continuing Grant
$529,951 |
Johns Hopkins University
ジョンズホプキンス大学 |
| 012 | 9817483 The Digital Atheneum: New techniques for restoring, searching, and editing humanities collections ディジタル図書室(or ディジタル・アテネ神殿):人文科学コレクションの復旧、検索、及び編集 |
03-15-99
02-28-02 |
Standard Grant
$499,924 |
U of Kentucky Res Fdn
ケンタッキー大学 |
| 013 | 9817485 DLI-2: A National Gallery of the Spoken Word 話し言葉の国民ギャラリー |
09-01-99
08-31-04 |
Continuing Grant
$3,599,989 |
Michigan State University
ミシガン州立大学 |
| 014 | 9817492 Tracking Footprints Through an Information Space: Leveraging the Document Selections of Expert Problem Solvers 情報空間の足跡追跡:専門の問題解決者のドキュメント選択をテコ入れする |
01-01-99
12-31-01 |
Continuing Grant
$649,997 |
Oregon Health Sciences U
オレゴン保健科学大学 |
| 015 | 9817444 DLI Phase-2: DATA PROVENANCE データの起源 |
06-01-99
05-31-02 |
Continuing Grant
$504,988 |
U of Pennsylvania
ペンシルバニア大学 |
| 016 | 9817518 DLI- Phase 2: A Software and Data Library for Experiments, Simulations, and Archiving 実験、シミュレーション、及びアーカイビングのためのソフトウェアとデータのライブラリ |
04-01-99
03-31-03 |
Standard Grant
$1,199,215 |
U of SC Columbia
サウスカロライナ大学 |
| 017 | 9817799 DLI-Phase 2: StanfordInterLib Technologies スタンフォードInterLibテクノロジー |
04-01-99 03-31-04 |
Cooperative Agreement
$4,297,585 |
Stanford University
スタンフォード大学 |
| 018 | 9817511 Image Filtering for Secure Distribution of Medical Information 医学情報の安全な配給のためのイメージ・フィルタリング |
01-01-99
12-31-01 |
Standard Grant
$519,594 |
Stanford University
スタンフォード大学 |
| 019 | 9874781 DLI-Phase 2: A Digital Library of Vertebrate Morphology, Using High-Resolution X-ray CT 高解像度のX線CTを用いた、脊椎形態学のディジタルライブラリ |
06-01-99
05-31-02 |
Continuing Grant
$499,964 |
U of Texas Austinテキサス大学
|
| 020 | 9817484 DLI-Phase 2: A Digital Library for the Humanities 人文科学のためのディジタルライブラリ |
06-15-99
05-31-04 |
Continuing Grant
}$2,758,400 |
Tufts University
タフツ大学 |
| 021 | 9874759 Automatic Reference Librarians for the World Wide WebWorld Wide Web用の自動の参照図書館司書機能 |
01-01-99
12-31-01 |
Continuing Grant |
U of Washington
ワシントン大学 |
| 022 | 9907296 SGER: Making Web Publishing Irreversible SGER:Web出版を逆行不可にする (訳注:購読したインスタンスが失われないようにする仕組み) |
09-01-99
02-28-01 |
Standard Grant
$50,000 |
Stanford
University スタンフォード大学 |
| 注意:006は、DLI2ホームページの「DLI2 Funded Projects一覧」に現れるが、NSFのAward Abstractが存在しないので、プロジェクトと組織の名前だけ載せた。(DLI2 Funded Projects:http://www.dli2.nsf.gov/projects.html) |
これらの内、以下のものが、Blue Book 2000に紹介されている。
●NSF Award Number:9817492(表2.4-6 No.014)
情報空間の足跡追跡:専門の問題解決者のドキュメント選択をてこ入れする
Oregon Graduate Institute of Science and Technologyでは、問題解決者が大規模で複雑な情報空間の中で、冗長な情報や無関係な情報に心をなやますことなく、必要な情報を見つけ出すことの支援に取り組んでいる。この研究は、ヘルスケアに焦点を当てたものである。患者の医療記録は、長期間にわたって、異なる目的のために多数のヘルスケア専門家によって作られており、一般的には、大きく複雑で地理的に分散されたドキュメントの集まりである。このアプローチでは、専門家が問題を解決したり、その情報を別の人のために利用する場合に、専門家が使用した情報を捕捉して追跡する。この研究は、情報を探す内科医の振る舞いに注目する医者と、規則正しく構成された情報を抽出・利用するコンピュータ科学者からなる、複数の専門分野にまたがるチームによって行われている。
●NSF Award Number:9817511(表2.4-6 No.18)
信頼できるイメージの普及(TID:Trusted Image Dissemination)
(注:Award Titleは、"Image Filtering for Secure Distribution of Medical Information")
最近のコンピューティングは、イメージ情報の利用を非常に容易にしたので、テキストだけでなくイメージをフィルタリングすることも不可欠になってきている。セキュリティやプライバシーの保護をマルチメディア・データベースにまで広げることを可能にするために、スタンフォード大学では、マルチメディア・ドキュメントのコンテンツをチェックする従来の方法を補うイメージ・フィルタリング機能を提供するTID技術を研究している。TIDは、患者の電子記録に含まれるイメージ内の情報を制限あるいは選別して、セキュリティやプライバシの侵害を避けるために使用される予定である。TID研究の作業は、以下のことに焦点を置いている。
●NSF Award Number:9874759 (表2.4-6 No.021)
ワールド ワイドWeb(World Wide Web)用の自動参照の図書館司書機能
ワシントン大学では、人々がWebから高品質の情報を効率的に検索するのを助けるために、より強力な自動参照ツールを開発している。その主要な目標は、複雑な話題については限られた理解だけしか想定しないが、情報をどこからどうやって見つければよいかについての洗練された理解に基づく「参照インテリジェンス」を有するソフトウェア・エージェントを創り出すことにある。この参照インテリジェンスは、図書館司書の人間による参照をエミュレートする。(人間の)図書館司書は、通常、問い合わせられた話題(例えば、計算流体力学)の専門家ではないが、その(流体力学の国際ジャーナルのような)話題についての関連リソースを識別することにおいては専門家である。
B.4.2 大学生教育関連(Undergraduate Emphasis)DLI2助成プロジェクト
DLI2ホームぺージ[1]の「DLI2 Funded Projects」一覧が、一般プロジェクトと大学生教育関連(Undergraduate Emphasis)プロジェクトを区別しているので、それにならって、ここでも両者を区別した。表2.4-7の1〜6のプロジェクトは、DLI2ホームぺージのUndergraduate Emphasisのプロジェクトと一致する。さらに7も、内容からこの分類に入ると判断される。
B.4.3 DLI2エージェンシー間共同プロジェクト
上記のプロジェクト群の他に、助成タイプが、「Interagency Agreement」のものが、1プロジェクトのみ存在した(表2.4-8)。
|
表2.4-7 DLI2助成プロジェクト(Undergraduate
Emphasis)
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
研究機関
|
|
| 1 | 9817406 Using the National Engineering Education Delivery System as the Foundation for Building a Test-Bed Digital Library for Science, Mathematics, Engineering and Technology Education 科学、数学、工学、技術の教育のためのテストベッド・ディジタルライブラリ構築の基盤として米国工学教育デリバリ・システムを使う |
10-01-98
09-30-99 |
Standard Grant
$200,000 |
U of Cal Berkeley
カリフォルニア大学 バークレー校 |
| 2 | 9979967 DLI-Phase2: Columbia Earthscape: A Model for a Sustainable Online Educational Resource in Earth Sciences コロンビアの地球風景:地球科学における支持できるオンライン教育リソース |
12-01-99
11-30-02 |
Standard Grant
$581,068 |
Columbia University |
| 3 | 9980130 DLI-Phase 2: Research on a Digital Library for Graphics and Visualization Education グラフィクスとビジュアライゼーションのためのディジタルライブラリに関する研究 |
10-01-99
09-30-02 |
Continuing Grant
$330,278 |
Ga State U Res Fdn, Inc.
ジョージア州立大学 |
| 4 |
9909086 |
10-01-99
12-31-02 |
Continuing Grant
$613,437 |
U of MD
メリーランド大学 |
| 5 | 9816026 Planning Grant for the Use of Digital Libraries in Undergraduate Learning in Science 大学生の科学学習におけるディジタルライブラリ利用のための計画グラント |
10-01-98
09-30-99 |
Standard Grant
$80,355 |
Old Dominion Research Fdn
オールドドミニオン 大学 |
| 6 | 9816644 Virtual Skeletons in Three Dimensions: The Digital Library as a Platform for Studying Web-Anatomical Form and Function 3次元の仮想骨格:Webで解剖学的な形と機能を勉強するためのプラットフォームとしてのディジタルライブラリ |
10-01-98
09-30-00 |
Continuing Grant
$287,147 |
U of Texas Austin
テキサス大学 オースチン |
| 7 | 9980116 DLI-Phase 2: Developing a Prototype National Digital Library for Science, Mathematics, Engineering and Technology Education SEMETEの米国ディジタルライブラリのプロトタイプの開発 |
10-01-99
09-30-01 |
Standard Grant
$399,999 |
U of Cal Berkeley
カリフォルニア大学 バークレー校 |
|
表2.4-8 DLI2 Inter-Agencyプロジェクト
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
研究組織
|
| 9910763 Visible Human Project Atlas of the Head and Neck, and Visible Human Project Computer Imaging Tools ビジブルヒューマン・プロジェクトの頭と首のアトラス、及び、ビジブルヒューマン・プロジェクトのコンピュータ・イメージング・ツール |
08-01-99
07-31-00 |
Interagency
Agreement $300,000 |
National Library of MediciNLM
(国立医学図書館) |
このプロジェクトは、HPCC Blue book 2000にある以下の説明に対応する。
●医学情報科学(Medical Informatics)
2000年度に、NLMは、医学情報科学(Medical Informatics)におけるDL研究に助成を行うが、これには、ヘルスケア消費者に役立つプロジェクトが含まれている。統一医学用語システム(UMLS:Unified Medical Language System)の知識ソースとビジブル・ヒューマン(Visible Human)データセットは、DLI Phase2プロジェクトにおける利用とテストのために、NLMによって利用可能にされる。 「統一医学用語システム」、「ビジブル・ヒューマン・データセット」については、2.5章「他省庁関連のHuCS研究開発」で説明する。
B.4.4 国際ディジタルライブラリ(DL)共同研究プログラムの助成プロジェクト
重複する作業を避け、断片化されたディジタル・システムの開発を防ぎ、世界中の科学的な知識と学術的なデータの生産的な交流を奨励するために、NSFは、1999年度から、国際ディジタルライブラリ共同研究(International
Digital Libraries Collaborative Research)プログラムの支援を行っている。このプログラムは、複数の言語・様式・メディアおよび複数の社会的・組織的コンテキストで利用できる情報システムの作成への貢献が期待される。
このプログラムの目標は、場所や言語、形式の違いに無関係に、ユーザが容易にディジタル・コレクションにアクセスできるようにすること、及び、研究、教育、商業における幅広い利用を可能にすることである。
グローバルな情報環境には、次のような研究が必要である。
|
表2.4-9 インターナショナル・プロジェクト
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
研究機関
|
|
| 1 | 9905955 DLI-International: Metadata for Resource Discovery of Multimedia Digital Objects マルチメディア・ディジタルオブジェクトの資源発見のためのメタデータ |
10-01-99
09-30-02 |
Continuing Grant
$240,000 |
Cornell University-Endowed
コーネル大学 |
| 2 | 9907892 DLI-International: Integrating and Navigating Eprint Archives through Citation-Linking 引用リンクを通してEprintアーカイブを統合しナビゲートする |
10-01-99
09-30-02 |
Continuing Grant
$291,650 |
Cornell University-Endowed |
| 3 | 9975164 DLI-INTERNATIONAL: Cross-Domain Resource Discovery: Integrated Discovery and Use of Textual, Numeric, and Spatial Data 領域に跨る資源発見:テキスト、数値、及び空間データの統合的な発見と利用 |
10-01-99
09-30-02 |
Continuing Grant
$306,004 |
U of Cal Berkeley
カリフォルニア大学 バークレー校 |
| 4 |
9905842 |
10-01-99
12-31-02 |
Continuing Grant
$494,149 |
U of Massachusetts Amherst
マサチューセッツ 大学 |
| 5 | 9906025 DLI-INTERNATIONAL: IMesh ToolkitIMeshツールキット |
10-01-99
09-30-02 |
Continuing Grant
$480,166 |
U of Wisconsin Madison
ウイスコンシン大学 |
| 6 | 9901650 Planning Grant: International Collaboration on Cross-Language Information Retrieval 計画グラント:言語に跨る情報検索に関する国際協力 |
12-15-98
05-31-99 |
Standard Grant
$5,080 |
Carnegie Mellon University
カーネギーメロン 大学 |
米国と他国との研究者間・研究組織間の長期的な持続した関係を育てるために、NSFは、複数国、複数チームによるプロジェクトへの米国参加に資金援助を行う。 研究領域としては、次のものが含まれる。
B.4.5 DL助成プロジェクト公募関連のNSF業務外注
これは、NSF側のDLI2の1999年度、2000年度のプロジェクト提案公募、及び、インターナショナル・ディジタルライブラリ共同研究イニシアチブのためのプロジェクト提案公募に際しての、プロポーザル処理とデータエントリ支援を、外部に発注した費用に関するものと思われる。
Award Abstractにも、タイトルと同程度の情報しか記述されていない。
|
表2.4-10 BOA/Task Order
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
機関
|
|
| 1 | 9819272 Proposal Processing and Data Entry Support for the Digital Libraries Initiative-Phase 2DLI2プログラムのためのプロポーザル処理とデータエントリ支援 |
08-28-98
06-30-99 |
BOA/Task Order
$10,000 |
Allied Technology Group
|
| 2 | 9911741 Proposal Processing and Data Entry Support for the Digital L ibraries Initiative-Phase 2 Program DLI2プログラムのためのプロポーザル処理とデータエントリ支援 |
08-27-99
05-31-00 |
BOA/Task Order
$15,000 |
Allied Technology Group |
| 3 | 9907093 Proposal Processing and Data Entry Support for the International Digital Libraries Collaborative Research Initiative インターナショナル・ディジタルライブラリ共同研究イニシアチブのためのプロポーザル処理とデータエントリ支援 |
02-23-99
10-29-99 |
BOA/Task Order
$8,000 |
Allied Technology Group
|
B.4.6 ワークショップ、コンファレンス、ミーティングへの助成(表2.4-11)
これはワークショップ、コンファレンス、ミーティングに関する費用の助成である。
|
表2.4-10 BOA/Task Order
|
| Award Number Title |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
発起人
|
|
| 1 | 9907293 NSF/ISTEC/CONACyT Digital Library Workshop NSF/ISTEC/CONACyTディジタルライブラリ・ワークショップ |
03-15-99
08-31-99 |
Standard Grant
$19,563 |
University of New Mexico
ニューメキシコ大学 |
| 2 |
9814034 |
11-15-98
10-31-00 |
Standard Grant
$48,815 |
Chemical Heritage Foundation |
| 3 | 9909123 EPSCoR Digital Library Meeting Proposal EPSCoRディジタルライブラリ・ミーティング提案 |
07-01-99
12-31-99 |
Standard Grant
$63,640 |
Carnegie Mellon University
カーネギーメロン 大学 |
| 4 | 9809669 Workshop on Shape Computation 形状計算に関するワークショップ |
08-15-98
07-31-99 |
Standard Grant
$30,465 |
MIT
|
| 5 | 9912077 Orphans of the Storm: Saving Orphan Films in the Digital Age あらしの孤児:孤児の映画をディジタル年代に保管する (standard workshop award) |
09-15-99
12-31-99 |
Standard Grant
$35,070 |
U of SC Columbia
コロンビア大学 |
参考
[1] DLI Phase2ホームページ:http://www.dli2.nsf.gov/
[2] DLI Phase1ホームページ:http://www.dli2.nsf.gov/dlione/
2.4.5 バーチャル・ロサンゼルス
NSFの助成を受けたUCLAの都市シミュレーション・チームの研究者達は、「バーチャル・ロサンゼルス」を開発してきた。これは、長期にわたる都市シミュレーション・プロジェクトで、カスタム・シミュレーション・ソフトウェアとリアルタイム・データベース技術とを、効率的なモデル化手法と組み合わせたものである。
シミュレーションは、街路レベルの画像と3次元構造、都市工学の地図、内部的に生成した草木ライブラリ、およびいろいろなサイト訪問と、ロサンゼルスの空中写真からなっている。壁の落書きや窓のサインのレベルまで正確で、「バーチャル・ロサンゼルス」は、きわめて濃密な都市環境のリアリスティックな3次元視覚モデルである。データは、4,000平方マイル以上がカバーされている。ユーザーは、バーチャル都市の中を飛んだり歩いたりすることができ、木や街のサインやそのほかビジュアルな目印も全部揃っている。
NSFの支援するこのUCLAのプロジェクトの目標は、土木工学、都市デザイン、および都市計画の問題解決を支援することにある。「バーチャル・ロサンゼルス」のデータベースは、長期にわたるプロジェクトで、実世界の土木工学、都市デザイン、および都市計画などの多くの問題の対応に役立てるために使用できる。このプロジェクトには、ロサンゼルス地区全体のリアルタイムのバーチャル・モデルを表示する「バーチャルワールド・データサーバ(Virtual
World Data Server)」の開発が残されている。研究者は、3次元の車内ナビゲーション・システム、ヘリコプターの飛行訓練システム、その他の輸送および交通の管理ツールを含むアプリケーションにも取り組んでいる。ロサンゼルスの消防局やその他の緊急対策チームは、緊急対応の目的にこれらのツールを利用するであろう。たとえば、隣接しているビルが利用可能な救出設備が届く高さよりも高いか低いかを調べることもできる。
(2)バーチャルワールド・データサーバ(Virtual World Data Server)
「Virtual World Data Server」プロジェクトは、NSFのIIS部門の「INFORMATION & DATA MANAGEMENT」プログラムにより助成されている(表2.4-12)。
|
表2.4-8 DLI2 Inter-Agencyプロジェクト
|
| 助成番号(Award Number) タイトル(Title) |
Latest Amendment
|
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予想) |
研究組織
|
|
1) 9527178 |
09-14-99
|
09-15-95
08-31-00 |
Continuing Grant
$1,370,000 |
UCLA
|
「Virtual World Data Server」は、巨大仮想環境のシミュレーションに使うことを目的としたマルチユーザ・分散・リアルタイムのデータサーバである。このシステムの最重要部分はリアルタイム・ストレージサーバ(RTSS、Real-Time
Storage Server)である。RTSSは、空間的に分散した膨大な量のヘテロジニアスなデータ(1テラバイト超)を効率的に格納・検索できるように設計されている。RTSSは、高速ATM(high
speed asynchronous transfer mode)接続を通して複数の対話型リアルタイム・シミュレーションと通信する。それは、現在のビューイング位置がどこで、ビューアーがどちらを向いているかを決定するために、各アクティブなシミュレーションとの間に双方向リンクを確立する。RTSSは、どの3次元情報が必要かの決定を行い、その情報をディスクから最適化されたやりかたで検索し、それをそのシミュレーションにジャスト・イン・タイムで配給する。
RTSSは、先端的な3次元ビジュアル・シミュレーション・システムによって補完される。
これらの2つのシステムが一緒になって、都市計画、医学、緊急応答、物理学、建築学、及び都市デザインなどを含む(が、これらに限定されない)さまざまな要求のきついアプリケーションをサポートすることができる。
このシステムは、都市が計画され、科学や医学の実験が可視化される方法を、劇的に改善することを約束する。それは、コミュニティのメンバーや、興味を持った市民が、政策や計画における決定のインパクトを理解し評価することを可能にし、科学者が、今日可能なよりも100倍以上大きなデータセットの可視化を可能にする能力を提供する。
(3)バーチャルワールド・データサーバのサブ・プロジェクトの構成
Virtual World Data Serverプロジェクトは、以下のサブ・プロジェクトで構成されている。
●サーバ:
●クライアント・アプリケーション:
参考
2.4.6 ロボットによる外科手術(Robotic Surgery)
(1)Robotic Surgery
NFSの支援により、Johns Hopkins大学ではコンピュータ統合手術(CIS、Computer-Integrated Surgery)という、急速に拡大しつつある分野に焦点を当てた研究を行っている。ここでは、計算機と工学技術の進歩が、伝統的な外科手術の限界を克服するのを助けている。CISシステムはより正確にかつより影響範囲を小さく外科手術を計画・実行できるように外科医の能力を拡大することによって、外科手術の費用の軽減という大きな国民ニーズに対応するとともに、臨床結果の改善、及び効率的ヘルスケア提供の改善を行う。
1998年11月号の"Scientific American"は、次のように述べている。「病院の技術における次の変化は、数年以内にテレビ ドラマをあまりおもしろくないものにするかもしれませんが、しかし、手術室を、患者にとってより健康的な場所になるのを助けるはずです。手術台の周りに集められた緊張している人々に代わって、静かなロボットが1インチに満たない長さの切り口を通して、切開や縫合をしているかもしれません。手術をしている外科医は、患者の実際のイメージを問題の正確な位置を示す最新の診断イメージと結合するバーチャル・リアリティ・ヘッドセットを通して、体の深部を見つめながら、コンソールの所に座っているでしょう。外科医は、切開する前に、サイバー空間で手術の予行演習さえも、しているかもしれません。外科ツールを制御するマニピュレータは、最も小さな、最も正確な動きが可能となるでしょう。ですから、外科医の手がどんなに震えても大丈夫です。」
ロボット外科手術の進歩を促すために、NSFは、コンピュータ統合外科手術のシステムと技術(Computer-Integrated Surgery Systems
and Technologies)の新しいエンジニアリング研究センター(Engineering Research Center)を設立した。この共同プロジェクトはJohns
Hopkins大学が主導し、Johns Hopkins School of Medicine、 Johns Hopkins Applied Physics
Laboratory、 MIT Project on Image Guided Surgery、Surgical Planning Group at Harvard
University Brigham and Women Hospital、およびカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)とその系列のShadyside
Hospitalが関与している。センターは、コンピュータ科学とロボットの専門家、電気、機械、生体臨床医学の技術者、および、放射線学、神経外科、泌尿器科、整形外科、および眼科などの分野を専門とする医師を集めている。
CISSTは、新世代のコンピュータ統合外科手術システムを開発し、医者が正確な外科手術を行うのを助けるシステムと装置を作る為に、先端的なイメージ処理、ロボティクス、コンピュータ及び生体臨床医学のエンジニアリング技術を活用する。
このプログラムに協力している病院は、CISSTに、臨床環境とコンピュータ支援外科手術システムの洗練化のための実際的な専門知識を提供する。目標は、患者の看護を改善する一方で、ヘルスケア費用を低減することである。このセンターは、エンジニアリングの学生と医学生の両方の教育にインパクトを与えるであろう。
NSFの助成を受けた研究プロジェクトには以下のものが含まれる。
◇John Hopkins大学:
◇MIT:
◇カーネギーメロン大学:
この研究の目標は、以下のような目的の一連のシステムを開発することである。
(3)補足:エンジニアリング研究センター(Engineering Research Center)について
1999年度にNSFは、Georgia, Hawaii, Maryland, South Carolina、Virginiaの5つの新しいエンジニアリング研究センター(ERC)の設立に$10Mを投資した。5つの新センターは、細胞組織工学(tissue
engineering)、コンピュータ支援外科手術、工業材料のコンピュータ・モデリングと可視化、パワー・エレクトロニクス、海洋生物生産物(marine
bioproducts)などの分野を開拓する。
NSFのエンジニアリング・アシスタント・ディレクターEugene Wong氏は次のように述べている。「研究は知識を拡大するので、工学・科学の古典的な分野間の知覚される境界は、不明瞭になりはじめている。ERC(エンジニアリング・リサーチ・センター)は、エンジニアリング技術のフロンティアを拡大するだけでなく、それらは、次世代のエンジニアリングのリーダーを準備するものである。」
5つの新しい各センターは、産業界、州政府、及びパートナーの大学からの支援を受け、NSFからは初年度、$2Mを受け取る。NSFは5年間センターを支援し、その後はサポート契約(support
agreement)の更新が必要となる。NSFは1985年以来、全国的に34のERCを設立してきた。
NSFは、研究とエンジニアリングにおいて政府、産業界、及び大学の間のパートナーシップを育てる為に、ERCプログラムを作った。これらのパートナーシップの目的は、世界経済における米国産業の地位を強化することである。ERCパートナーシップは、勃興しつつある技術の進展を阻みかねない重要な研究課題の解決に有効に働く。ERCは先端技術の開発を行うので、リーダーシップとチームを起こすスキルにおいて実際的な経験を有する次世代のエンジニアの準備も行うことになる。
|
表2.4-13 5つの新Engineering Research Center
|
|
ERC
|
at
|
Core partner
|
industrial partners
|
|
| 1 |
Research Center for the Engineering of Living Tissues
|
Georgia Institute of Technology
|
Emory University School of Medicine.
|
Advanced Tissue Sciences, Baxter Healthcare, Johnson &
Johnson, Proctor & Gamble, Sulzer CarboMedics, AtheroGenics, and others.
|
| 2 |
Engineering Research Center for Computer-Integrated Surgical Systems and Technology (CISST) |
Johns Hopkins University
|
Carnegie Mellon University, Massachusetts Institute
of Technology, Brigham & Women's Hospital (Boston) and Johns Hopkins Hospital
(Baltimore).
|
AT&T, Circon Corporation, Elekta Instruments, Inc., Hewlett-Packard Company, Lockheed Martin Corporation, Mitsubishi Electronic Information Technology Center America, Inc., MRJ Technology Solutions, and others. |
| 3 |
Center for Advanced Engineering Fibers and Films (CAEFF)
|
Clemson University
|
Massachusetts Institute of Technology
|
3M, Amoco Performance Products, Clark-Schwebel, Dow, DuPont,
PPG, Shell, Owens Corning, and others
|
| 4 |
Center for Power Electronics Systems (C-PES)
|
Virginia Polytechnic Institute
|
University of Wisconsin-Madison, Rensselaer Polytechnic
Institute, the North Carolina A&T State University, and the University
of Puerto Rico at Mayaguez
|
Ford Research Laboratory, GM Advanced Technology Vehicles,
National Semiconductor, Texas Instruments, Inc., Intel Corporation, Motorola,
Inc., and others.
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| 5 |
The Marine Bioproducts Engineering Center (MarBEC)
|
the University of Hawaii
|
University of California-Berkeley
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Eastman Chemical Company, Aquasearch Inc., Aquatic Farms,
Cyanotech Corporation, Genencor International, Hawaiian Electric Company,
Monsanto Company, Precision Systems Science Co., and others.
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参考
1999年度にNSFは、個人が効率的で分かりやすい方法で情報を発見、処理、使用するのを支援する目的で、多年度にわたるUniversal Accessの研究を開始した。これは、IIS部門のHuman-Computer
Interaction(HCI)プログラムとKnowledge and Cognitive Systems(KCS)プログラムの合同で指揮される。
このuniversal accessに焦点を置いたHCI/KCS研究の主要な目的は、身体上の障害を持った人達に、第一級の市民として、現出しつつある情報社会に参加することを可能にする能力を与えることにある。しかしそれ以上にこの研究の焦点は、コンピュータ技術を発展させて、国民が多様式の(マルチモーダルな)情報の共有を通して、自然に苦痛なくコミュニケート出来るようにすることにある。しっかりと固く結ばれた「国家家族」のメンバーとして、彼らの生活をより豊かにかつ生産的にするために、全ての国民がコンピューティングのパワーを充分に使いこなすために必要な技術を保持することができるようになることで、国民全体に利益を与えることができる。
これらの目標を達成するために、NSFは次のような新しいモデルとアーキテクチャを開発する。それらは、
さらに、アクセスを提供する試みの成功度を評価するために実験的な研究を行う。 研究課題には、
などが含まれている。
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表2.4-14 UNIVERSAL ACCESSの採択プロジェクト
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助成番号(Award Number)
タイトル(Title) |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予測) |
研究機関
|
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| 1 |
9978025
Modeling Pronunciation Variation for Universal Access to Speech Understanding 音声理解へのユニバーサル・アクセスの為の発音のバリエーションのモデル化 |
09-15-99
08-31-02 |
Continuing grant
$503,956 |
U of Colorado Boulder
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| 2 |
9978566 |
09-15-99
08-31-02 |
Continuing Grant
$439,341 |
U of Washington |
| 3 |
9978021
Investigating Multi-Modality Tutoring: Toward Computer-Based Written English Support for Deaf Children 多様式の自習教育の研究:耳の聞こえない子供のためのコンピュータ・ベースのWritten Englishのサポート |
08-15-99
07-31-02 |
Continuing Grant
$447,224 |
University of Delaware
|
| 4 |
9978183
Animated Icons as an Assistant During Interaction Between a Graphical User Interface and the Legally Blind/Partially Sighted GUIと盲目/弱視者との間の対話のアシスタントとしてのアニメーティド・アイコン |
08-15-99
07-31-02 |
Continuing Grant
$158,138 |
Arizona State University
|
| 5 |
9910607
Using Speech Recognition to Enhance Communication Capabilities for Individuals with Disabilities 身体障害者のコミュニケーション能力を増すための音声認識利用 |
09-01-99
08-31-02 |
Continuing Grant
$456,284 |
U of MD Baltimore County
|
| 6 | 9910738 SGER: ASL Synthesizer SGER:ASLシンセサイザー |
09-15-99
08-31-00 |
Standard Grant
$99,998 |
Stanford University |
| 7 | 9906340 CONACyT: Speech Driven Facial Animation CONACyT:会話音声に呼応した顔アニメーション |
09-01-99
08-31-01 |
Standard Grant
$209,287 |
Wright State University |
| 8 | 9875658 CAREER: Rendering Algorithms for Tactile and Haptic Display of Multidimensional Data 多次元データの、触知・タッチ型ディスプレイの為のレンダリング・アルゴリズム |
09-01-99
08-31-03 |
Continuing Grant
$300,000 |
University of Delaware |
参考
WWWコンソーシアム(W3C:The World Wide Web Consortium)は、新しいインターネット技術が物理的制約に関係なく確実にすべての個人に利用可能となるようにするために、WAIを実施することによって、世界中の組織と協力している。NSF、
教育省のNIDRR(the Department of Education's National Institute on Disability and
Rehabilitation Research)、IBMとLotus Development社、Microsoft社、NCR社、および欧州委員会第13一般理事会(European
Commission Directorate Generale XIII)管轄のTIDE Programmeの後援で、WAIは、Webアクセッシビリティに関する技術、ガイドライン、ツール、教育普及、および研究開発の5つの領域の作業をコーディネートしている。
技術の領域では、WAIは、HTMLのコーディングやスタイルシート、マルチメディア、グラフィックス、移動体アクセス、およびその他のデータ・フォーマットとプロトコルなどの問題を扱っている。研究者達は、ブラウザのアクセッシビリティ・ガイドライン、オーサリング・ツールやコンテンツ・ツール、および、評価、修復、プロキシ変換等のためのツールも開発している。プログラム事務局は、WAIの技術的な活動を促進し、産業界、障害者組織、連邦政府、研究組織を含むWebアクセッシビリティへの関与者間のパートナーシップのコーディネートも行っている。
参考
2.4.9 その他のテーマ(スペイン語インターフェイス)
Blue Book 2000では、NSF関連では、さらに以下のテーマが説明されている。
● スペイン語インターフェイス
情報化社会が出現する中で、スペイン語を話している人たちをサポートするため、Oregon Graduate InstituteのCenter for
Spoken Language Understanding(CSLU)とUniversidad de las Americas Pueblaの研究者達は、(NSF、DARPA、Office
of Naval Research(ONR)、Fonix社、およびインテル社(Intel)の共同出資を受けて)人間とコンピュータの対話のための話し言葉ツールキット(spoken
language toolkit)のスペイン語バージョンに関して共同作業を行った。
CSLUの音声ツールキット(CSL Speech Toolkit)は、話し言葉システムの研究、開発、および教育のための包括的なソフトウェア環境である。これは音声認識 音声合成、顔アニメーション、及び話者認識を統合しており、デスクトップや電話ベースの会話アプリケーションの素早く容易な開発を可能にするオーサリングと解析のツールを備えている。このソフトウェアは、非営利組織の研究・教育の目的では無料で利用できる。
スペイン語のCSLU音声ツールキット(CSLU Speech Toolkit)は、スペイン語の音声認識と合成機能が取り入れられており、教授陣、スタッフ、学生がスペイン語の話し言葉システムを開発して、メキシコでコースを教える際に、音声技術のインフラ、研究、システム開発、教育における作業を加速することができる。
補足:
これに関するNSFのAward Abstractは、表2.4-15のものが見つかるが、これは1998年9月終了となっている。
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表2.4-15
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| 助成番号(Award Number) タイトル(Title) |
開始
終了 |
助成タイプ
総額(予測) |
研究機関
|
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| 1 |
9614217
CONACyT: Advancing Human Language Technology in Mexico and the United States Through Collaborative Research on Spoken Language Systems |
10-01-96
09-30-98 |
Continuing grant
$190,197 |
Oregon Graduate Institute
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