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6.シミュレーション結果−−国の投資による市場拡大効果と国全体への影響 
  
 以上の分析を通じて、定量的には国の重点領域R&Dに伴う情報関連R&D投資、そしてそのストック増加、さらに情報サービス産業を中心に、各産業の生産額増加が計測され、R&D投資に伴う情報サービス産業の発展と国全体の影響が計測されたことになる。投下する国のR&D投資の金額としては3つのケースを設定した。 

 そして、同じ金額を他の産業分野に投下した場合についての効果についても計測した。情報サービスを含めて7つの投資先産業分野に、3通りの国の投資額を与えるということで、全体で21ケースの場合についてそれらの効果を計測した。これらの比較から、以下、情報サービス産業への国の投資の意義を明らかにしていく。 

 まず始めに、設定した国の資金によるR&D投資額の評価をした上で、結果の数値を見ることとする。 
  
6.1 与えた国のR&D投資額の特徴 
  
 R&D投資は、表にまとめたように各産業の実績投資額に、それぞれ最初に設定した国の資金によるR&D投資額を上乗せしたことになっている。ケース1では1兆4822億円、ケース2では1兆2871億円、ケース3では166億円であった。その1994年の実績に対する上乗せ後のR&D投資額の増加の特徴は次の通りである。 

 ・増加率は産業分野でみると、当然のことながら元々のR&D投資額(含む民間)が小さい農林水産、金属一次、情報サービスで大きく、もともとR&D投資額が大きい化学と電気機械では小さい。 

 ・ケース1では情報サービス分野においては342.9%増、金属一次では約640%増、建設においても約600%増となっており、これに対して電気機械では43.8%増、化学では88.9%増である。 

 ・ケース2とケース3においても同様の関係になっており、ケース2はケース1よりそれぞれやや小さな増加率、ケース3はケース1よりかなり小さな増加率となっている。 
 ・ケース1と2はかなりの大きな投資額の積み増しになっており、ケース3は農林水産を除くと小さい。 


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