高齢者の特性を踏まえた製品設計のあり方 ~製品関連事故の防止のために~

(経済産業省 令和元年度事業令和元年度産業保安等技術基準策定研究開発等事業「高齢者行動データライブラリを活用したセイフティ・バイ・デザイン促進事業」)


国立研究開発法人産業技術総合研究所
人工知能研究センター 北村 光司


お知らせ

  • 本セミナーにつきましては、既に多くのご参加登録を頂いておりますが、諸般の事情により、開催を延期(関東地区、関西地区共)といたします。なお、資料は追って当HPに掲載するとともに、別日程でのセミナー開催も検討中です。大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒、よろしくお願い申し上げます。(2020.2.25)

 「人生100年」の超高齢社会の到来が迫る中、高齢者が長く健康に働き、生活できる経済社会環境の実現が求められています。そのためには、既存の経済社会システム、制度から個人の生活レベルで利用するサービス・製品に至るまで、社会の各界・各層で新たな時代への対応を進めていく必要があります。

 本事業では、高齢化社会の中で増加・重篤化が予測される高齢者製品事故を防止する上で不可欠な高齢者特有の行動特性や介助等を行う介護者等(以下ケアラー)の存在を踏まえた製品開発設計の製造事業者への浸透を目指すこととしています。これらを実現させるために、製造事業者が高齢者の行動特性やケアラーの実態を把握し、製品開発設計に反映することを促すだけでなく、高齢者自身・ケアラ―等の関係者がセイフティ・バイ・デザインを踏まえた製品を評価する土壌を築き、事業者の自主的取組を促進することを目指します。



 人生 100年を前提とした新たな経済社会システムを支えるため、平成29年から高齢者にとって安全性の高い製品・サービス開発を産み出すために必要なデータを収集し、昨年平成30年3月に「高齢者行動ライブラリ」を整備し、平成31年3月にリニューアル致しました。更に企業の皆様からのご要望により、本年度更なるリニューアルを実施致しました。また、「高齢者行動ライブラリ」や公共機関の高齢者事故データ、有識者の助言等から、製造事業者・高齢者向けサービス事業者等に向けた、高齢者の特性を踏まえた製品関連事故防止のための「高齢者の生活機能変化に配慮した安全に関するユニバーサルデザインの実現に向けて」を策定しました。ケアラー向けには、適切な製品の選択や利用のポイント等を記載した「高齢者製品事故防止に関するハンドブック」を作成致しました。


 今回、より多くの皆様にご活用いただけるよう、上記の上記の「高齢者の生活機能変化に配慮した安全に関するユニバーサルデザインの実現に向けて」、「高齢者製品事故防止に関するハンドブック」、及びリニューアル版「高齢者行動ライブラリ」のセミナーを開催することと致しました。


 具体的には、「高齢者行動ライブラリ」では、1000映像を超える動画データベースとなり、更に使い勝手を向上しています。図1に「高齢者行動ライブラリ」の追加機能の一部を示します。


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 図1 高齢者行動ライブラリの追加機能例



 「高齢者の生活機能変化に配慮した安全に関するユニバーサルデザインの実現に向けて」では、「高齢者行動ライブラリ」から見える現場の実態(図2)や公共機関の高齢者事故データ等の分析から、特に注意が必要な製品を5つ選定し、その製品に関しての検討すべき点や、今後の規格・基準に関わる草案的な情報を掲載しています。

 また、ハンドブックに関しては、製品を選択するときの基本的なチェックポイントや身体特性から導き出した身体データ情報などを記載(図3)しています。


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 図2 施設内実態例や転倒防止のための海外事例



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 図3 高齢者製品事故防止に関するハンドブックにおける製品選択事例、身体寸法例



 すでに、様々な企業・大学等に使用して頂いており、把持しやすい手すりの開発、ベッドや椅子周辺の危険分析、介護施設スタッフへの教育、など様々な活用が始まっております。


 この機会に、人生100年時代を支える製品・サービスに関わる事業者、介護・福祉関連事業者、研究者などに参加頂き、製品・サービス開発に活用して頂きたいと考えております。



公開セミナー 詳細


1 関東地区

  1. 日時 令和2年3月6日(金) 開催延期
  2. 場所 経済産業省別館1階 104会議室
  3. 時間 10:00~12:00

2 関西地区

  1. 日時 令和2年3月11日(水) 開催延期
  2. 場所 健康ライフプラザ 5階(兵庫県神戸市兵庫区駅南通5丁目1−2)
  3. 時間 13:00~15:00

 参加を希望される方は、大変お手数ではございますが、参加人数等を把握させて頂くため御社名、所属、参加人数、参加場所(関西or関東)を下記メールへご返信頂けますようご協力をお願い申し上げます。



本事業の担当者連絡先 


国立研究開発法人 産業技術総合研究所
メール宛先: meti-aist-safety-pj-ml[]aist.go.jp (送信の際には[]を@に置き換えてご送信ください)


 なお、メール受付は、3月3日(火)15時までとさせて頂きますので、予めご了承ください。 関東地区にご参加の方には、当日の経済産業省受付ID等を別途お知らせ致します。


 当日は、ご出席確認のため、お名刺を頂戴させて頂きますのでご承知おき下さい。


 以上