JIPDEC AITEC NEWS |
February 18, 1997 |
| Issue #8 |
今回は AITEC NEWS の読者の皆様に「知的ソフトウェア委託研究成果報告会」
のご案内をさせていただきます。
AITECは、平成7年度から「第五世代コンピュータプロジェクト」の成果である
IFS(ICOTフリーソフトウェア)を普及する事業の一環として、IFSを改良・拡張
したソフトウェアや新たな知的ソフトウェアを作成・公開して、IFSの拡大・再生産
を図ろうという「委託研究」を実施しています。
委託研究の成果は、毎年開催する成果報告会で発表していただき、その成果
次第では新規提案と入れ換えるなどして、より適切なソフトウェアを作り出せる
よう工夫しています。
今回の成果報告会は、平成7年度から継続の16テーマと、平成8年度に採択
された11件のテーマの、合わせて27件の研究発表が行なわれます。
発表内容も大部充実してきたほか、フレッシュな新人の登場も見られます。
是非、聴きにいらしてください。あなたには次のような特典があります。
1. 並列処理、知識処理、知的ソフトウェアなど、今後重要になる話題が無料で
聴ける!
2. 報告会終了後の懇親会で、おいしいものを食べながら研究者たちと親睦が
深められる!
3. 今回の成果報告を聞いて、来年応募してみると研究支援が受けられる!!!
(かもしれない)
開催日時、場所、プログラム等は、以下の通りです。
興味をお持ちの方は是非ご参加下さい。もちろん、無料です。
参加ご希望の方は2月26日(水)までにE-mailにて、茂呂(moro@icot.or.jp)
までお申し込み下さい。また、この成果報告会についてもっと詳細を知りたいと
いう方も上記アドレスまでお問い合わせ下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。
[平成8年度 知的ソフトウェア委託研究成果報告会 ご案内 ]
1 会期: 平成9年3月4日(火)〜5日(水)
2 会場: 芝マイプラザ(旧 日本女子会館)
2階 エトワール
〒105 東京都港区芝公園2ー6ー8
TEL: 03-3434-1121
交通手段: JR 浜松町駅北口より徒歩8分
都営三田線 芝公園駅 A3 出口より徒歩2分
都営浅草線 大門駅 A3 出口より徒歩5分
3 プログラム:
** 3月4日(火) **
10:10 - 10:20 開会挨拶 渕 一博 審査委員長
10:20 - 10:30 趣旨説明 内田 俊一 先端情報技術研究所長
* Session - 1 (10:30 - 12:10)
(1) 10:30 - 10:55 「KL/1による宣言型三次元アルゴリズム
アニメーショシステム」 松岡 聡 (東京工業大学)
(2) 10:55 - 11:20 「パターンに基づくビジュアル並列プログラミング環境」
柴山 悦哉 (東京工業大学)
(3) 11:20 - 11:45 「KLICの視覚的インタフェースに関する開発研究」
田中 二郎 (筑波大学)
(4) 11:45 - 12:10 「図式を用いたユーザインタフェースを持つ
圏論証明支援システム」 坂井 公 (筑波大学)
12:10 - 13:10 昼 食
* Session - 2 (13:10 - 14:50)
(5) 13:10 - 13:35 「一般化LR法を用いた頑健な並列構文解析に関する
研究開発」 国藤 進 (北陸先端科学技術大学院大学)
(6) 13:35 - 14:00 「制限言語モデルとそれに基づく高度言語処理システム」
野村 浩郷 (九州工業大学)
(7) 14:00 - 14:25 「単一化に基づく日英文法の開発および言語知識
評価支援システムの研究開発」
松本 裕治 (奈良先端科学技術大学院大学)
(8) 14:25 - 14:50 「LTB日本語文法のモデル化と新版文法規則の実装」
佐野 洋 (東京外国語大学)
14:50 - 15:10 Coffee Break
* Session - 3 (15:10 - 17:15)
(9) 15:10 - 15:35 「KL1によるPROGOLの並列化に関する研究」
古川 康一 (慶応義塾大学)
(10) 15:35 - 16:00 「論理型言語KLICを用いた概念学習システム」
伊藤 貴康 (東北大学)
(11) 16:00 - 16:25 「KL1による並列仮説推論システム」
伊藤 英則 (名古屋工業大学)
(12) 16:25 - 16:50 「高速仮設推論システムの研究開発」
石塚 満 (東京大学)
(13) 16:50 - 17:15 「詰将棋における戦略の獲得方法に関する研究」
伊藤 英則 (名古屋工業大学)
** 3月5日(水) **
* Session - 4 (10:00 - 12:05)
(14) 10:00 - 10:25 「KL1のゴールスケジューリング最適化の研究開発」
中島 浩 (京都大学)
(15) 10:25 - 10:50 「KLICの実行時システムの改良・拡張」
近山 隆 (東京大学)
(16) 10:50 - 11:15 「KL1プログラム開発支援ツール」
上田 和紀 (早稲田大学)
(17) 11:15 - 11:40 「KLICによる並列アクティブデータベース処理
の実現に関する開発研究」
横田 治夫 (北陸先端科学技術大学院大学)
(18) 11:40 - 12:05 「協調ロボットプログラミング言語/システム」
溝口 文雄 (東京理科大学)
12:05 - 13:10 昼 食
* Session - 5 (13:10 - 15:15)
(19) 13:10 - 13:35 「KLIC上のMGTP処理系の開発研究」
長谷川 隆三 (九州大学)
(20) 13:35 - 14:00 「演繹オブジェクト指向データベース言語Quixote
の実用化のための拡張機能の研究」
横田 一正 (京都大学)
(21) 14:00 - 14:25 「CMGTPによる並列チャンネルルータの開発」
周 能法 (九州工業大学)
(22) 14:25 - 14:50 「集合制約ソルバー」
佐藤 洋祐 (立命館大学)
(23) 14:50 - 15:15 「高度問題解決のための推論プログラムの研究開発」
井上 克己 (豊橋技術科学大学)
15:15 - 15:30 Coffee Break
* Session - 6 (15:30 - 17:10)
(24) 15:30 - 15:55 「最尤法を用いた分子進化系統樹作成プログラム」
斎藤 成也 (国立遺伝学研究所)
(25) 15:55 - 16:20 「ゴールに依存した抽象化を用いた法的推論の開発研究」
原口 誠 (北海道大学)
(26) 16:20 - 16:45 「動的に変化する状況における法的推論システムの
研究開発」 東条 敏 (北陸先端科学技術大学院大学)
(27) 16:45 - 17:10 「学習機能内臓型プログラミングシステムの開発研究」
佐藤 泰介 (東京工業大学)
* Closing Session (17:10 - 17:30)
17:10 - 17:30 閉会挨拶 (先端情報技術研究所)
17:40 - 19:00 懇親会 (3階フォンティーヌ、立食形式)
[編集後記]
今回は「平成8年度 知的ソフトウェア委託研究成果報告会」のご案内をさせて
いただきました。プログラムを見ると研究グループの代表者の方々も、かつての
ICOTに在籍したことがない方が増え、また、実際に研究を実施するのは大学院の
学生さん達が中心になるなど、人の輪が徐々に広がっているのがわかります。
来年度は、予算がどのくらいつくかわかりませんが、海外からの応募も受け付け
ることを検討しております。
また、先日実施した、KLIC Programming Contestについても、同様に海外から
の応募を募りたいと考えております。
このような試みを実施するときの悩みは、やはり英語での応募案内の作成や
皆さんに書いていただいたマニュアル等のドキュメントの英語化です。言語の壁は
思いのほか厚く、普及活動の悩みのタネとなっています。
当面は、まず、皆さんに主要なドキュメントのアブストラクトを英語で準備して
いただき、その後、良い作品ができたら皆さんのご協力を得て必要なドキュメント
の英語化を実施していきたいと考えております。その節は、ご協力のほど、よろし
くお願いします。
では、成果報告会の会場で、お会いできることを楽しみにしております。
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* AITEC NEWS Issue #8 *
* 編集・配布 AITEC NEWS編集グループ *
* 佐藤真紀子 高橋千恵 相場 亮 佐藤 博 内田俊一 *
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* 発行 1997年 2月18日 *
* 財団法人 日本情報処理開発協会 *
* 先端情報技術研究所 *
* 東京都港区芝2丁目3番3号 芝東京海上ビル2F *
* 電話:03−3456−3191 FAX:03−3455−4877 *
* e−mail:aitec−news@icot.or.jp *
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