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はじめに 
  
 1980年代には自動車産業や電気・電子機械産業が、わが国経済の牽引役を果たしてきたが、これからの次の牽引役を果たす産業が求められている。他方、今後さらに進展すると考えられる情報化社会の中では、産業経済面においても情報関連が牽引役を果たすことを期待されており、情報関連のハードとの補完的な相互関連をもって、今まで以上にソフトの果たす役割は大きなものがあるとみられる。 

 一方、現在の曲がり角にあるわが国産業経済のなかで、社会のニーズも大きく変わりつつある。わが国産業はこのようなニーズの変化に対応して、新しい市場分野に取り組んでいく必要がある。その指針として、経済審議会や産業構造審議会などで検討されたビジョン等がまとめられている。 

 そこで、本調査研究においては、社会のニーズ変化への対応を織り込んだ国の施策、戦略の中におけるソフトの位置づけを、その施策およびそれに従って行われる公的な開発投資のもたらすソフト産業およびその他の産業へ与える効果を計測して、ソフト産業の発展に果たす役割を明らかにした。また、このような情報関連の公的な投資をソフト産業へ振り向けた場合と、他の産業分野に振り向けた場合と比較することによって、情報化社会において重要な役割を果たすと考えられるソフト産業に関連する公的な開発投資のソフト産業およびわが国にとっての意義を明らかにした。 
 

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