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6.7 国の投資額に対する全産業の生産増加額の比率 
  
 次にR&D投資による全産業の生産(市場)の拡大効果を、設定したR&D投資額で除して、乗数を見てみる。すなわち、これは投下したR&D投資額と、それによって生まれた全産業市場の比率であり、いわば、R&D投資単位当たりの効果の大きさの比較をすることができる。そうすると、次のような点が指摘できる。ここでのR&D投資額も単年度の数値であり、他方、結果としての生産(市場)拡大効果は2000年時点までのR&D投資の結果であることから、この図の乗数を5年という年数で除したものが、一般的な乗数といえるかもしれない。ここでは、そのままの比率で見ていく。 

  
 ・ケース1の場合、情報サービスにおいては14.3倍の効果であり、輸送機械では2.9倍、建設で1.8倍、電気機械では0.1倍、金属一次では1.9倍、農林水産では4.0倍となっている。 

 ・ケース2の場合はケース1とほとんど同じ産業間の関係となっている。 

 ・ケース3では全般的に効果が小さく、情報サービスにおいては1.0倍、農林水産では14.0倍であり、他の産業はほとんど効果がない。農林水産の効果が大きいのは、前述の通り農林水産のR&D投資が他の産業分野においてのR&D投資と比べると、1994年比77.3%増と相対的にかなり大きくなっていることによっている。 


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