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| 6.2 投資先産業の生産額の増加(対1990年増加率) このようなR&D投資額を積みましたことによって、各産業分野のR&Dストックが増加し、総要素生産性が上昇し、価格低下が起こり、市場が拡大する。市場の拡大は自産業分野のみならず、産業連関の生産波及のプロセスによって、他のすべての産業の需要増加につながる。ここではこの自産業部門と全産業の2通りの生産額の増加を見ることとする。 始めに投資先産業である自産業分野への需要の増加を、1990年の実績の生産額に対する増加率でみると、以下のような特徴が見られる。 ・ケース1からケース3を通して、いずれも情報サービス分野へR&D投資を配分した方が、他の産業分野へのR&D投資よりも効果の率(対1990年実績生産額)は大きい。ついで、輸送機械、農林水産、建設、金属一次、電気機械、化学という順になっている。 ・ケース1では情報サービス業の生産増は248.7%であり、他の産業に比べて格段に生産額増加効果が大きい。 ・他は、輸送機械で10.8%増、農林水産業で1.8%増、金属一次と建設では0.9%増、電気機械では0.6%増と生産額(市場)拡大の効果は小さい。化学においては効果が現れない。化学の場合には、R&D投資の懐妊期間が長く、R&Dストックになって生産性を上昇させるまで時間がかかり、従って、2000年頃までの間では効果が現れないことになる。 ・ケース2においても、情報サービスは225.5%増と大きな効果を示し、他は輸送機械の9.4%、農林水産の1.8%などとなっている。 ・ケース3では情報サービスに対して4.1%の生産増の効果であり、元々の積みましたR&D投資が3.8%増であったのに対して、やや効果が増幅されている。 ・それ以外の産業分野においては、農林水産の0.2%増、輸送機械の0.1%増に比べても積み増ししたR&D投資額の増加率の方が率としては77.3%、1.3%と大きく、効果は小さくなっている。 56 |
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